新年前にスッキリと、高齢者宅で「おたすけ」活動/住田(別写真あり)

▲ 熱心な表情で作業に励む生徒たち=世田米

町内の中高生参加

 

 住田高校生と世田米中生が自主的に参加した「すみたおたすけ隊」の活動は22日、町内各地で行われた。生徒たちはグループで高齢者宅などに訪問し、ガラス拭き作業に従事。新年を前に気にかけていた高齢者は、未来を担う中高生の活躍に目を細めていた。
 町社協と町ボランティア連絡協の活動で、3年前に始めて以降定着し、高齢者宅からのニーズも高まっているという。両校生徒や社協、民生委員、同連絡協の関係者ら計約40人が参加した。
 生徒たちは、保健福祉センターに集合し、あいさつ、笑顔、受け答えをしっかり行い、「ボランティアをやらせていただくという謙虚な姿勢」を大事にすることを確認。生徒全員で記念撮影も行い、成功を誓い合った。
 6グループに分かれ、独居や高齢夫婦だけが暮らす住宅などに訪問。このうち、世田米の佐藤泰二さん(90)宅には、住田高校生1人、世田米中生2人、民生委員が訪れた。
 生徒たちは、背中に「おだげぁさまのまちづくり」と記された蛍光色のビブスを着用。ガラスをきれいに拭き上げたほか、障子の組子部分にたまったほこりも掃き、すがすがしい空気を呼び込んだ。
 佐藤さんは終始笑顔で見守り、時折昭和時代に撮影した写真などを見せながら交流。「中高生たちが来てくれるとうれしいね」と、感謝していた。
 住田高校2年の千田佳菜さん(17)は「1人暮らしでは、掃除もたいへんだと思う。できる限りきれいにして、喜ばせたかった。コミュニケーションもうまくとれて良かった」と話していた。
 このほか、中心型よりあいカフェ「しょうわばし」でも、中高生が熱心に清掃活動。通りかかった住民が足を止め、生徒たちのがんばりやボランティア精神をたたえていた。