来年7月13日に開幕、種山ヶ原で2日間「ケセンロックフェス」

▲ 節目の10回目も2日間開催を予定しているKRF(今年の様子)

10回目の節目


 ケセンロックフェスティバル(KRF)実行委員会(村上健也委員長)は、節目の10回目となる野外音楽イベント・KRFを、来年7月13(土)、14(日)の両日、住田町の種山ヶ原イベント広場で開催する。実行委では、東日本大震災以降も開催を重ねることができた感謝を込めながら、アーティストと来場者らが一体となって楽しめるイベントを目指す。
 KRFは、国内外で活躍する著名なバンド、アーティストらが出演する音楽の祭典。平成20年に大船渡市で開いた「OFUNATO ROCK FESTIVAL」を前身とし、翌21年に種山で初開催した。
 東日本大震災が発生した23年は断念したものの、24年に復活後は毎年実施。実行委を構成する地域の若者が中心となって地道に準備を進め、そのひたむきな頑張りや気仙の復興を後押ししようと、人気アーティストが集結するロックフェスとして定着している。
 今年は7月14、15の両日に行われ、2日間で約5000人を動員。音楽を楽しむだけでなく、全国各地で頻発する自然災害の被災地に思いを寄せながら、早期復興への願いを響かせた。
 来年も、2日間の開催が決定。初回から出演を続け、運営面でもバックアップするthe band apartや地元バンド・TILITILIなど、数々のアーティストが出演し、音楽を中心とした多彩なステージを繰り広げる。
 ライブ演奏だけでなく、種山の自然を楽しみに訪れる家族やグループも多く、会場にはテントがズラリと並ぶ。気仙地域の物産や飲食店などのブース開設など、地域の魅力発信にも期待が集まる。
 村上委員長(50)は「こうして続けられてきたことは、奇跡に近いと感じている。東日本大震災を受け、もうできないと思っていたところに、アーティストをはじめさまざまな人たちが手をさしのべてくれた。これまでの感謝の思いを前面に出した企画を考えていきたい」と語り、意欲を見せる。
 開催に関する情報は随時、KRF(www.kesenrockfes.com)の公式ホームページで発信することにしている。