来年の豊漁願って、魚市場が年内最終営業/大船渡(別写真あり)
平成30年12月30日付 1面
大船渡魚市場㈱(千葉隆美社長)は29日、年内の営業を終了した。今年は、主力のサンマが不漁だった過去3年を上回る実績となったものの、定置網の秋サケが4年連続で不漁に見舞われるなど、水産業界にとって厳しいシーズンとなった。年内最終営業日のこの日、関係者らは来春のイサダ漁をはじめ、各魚種の豊漁に期待を込めて業務に当たり、一年を締めくくった。
同日は、定置網のサバやイワシなど合わせて約14㌧が水揚げされた。年末を迎えた市場構内では、日が昇りきる前から雪がちらつく中で水揚げ作業が始まり、威勢のいい競りの声が響いた。
今季は、平成27年から不漁が続いていたサンマや秋サケの動向に大きな注目が集まった。
このうち、サンマの実績は数量1万7379㌧(前年比56・7%増)、金額(税込み)31億3231万円(同7・3%増)。不漁だった過去3年を大きく上回り、数量・金額とも今年も本州第1位を維持した。一方で、東日本大震災前3カ年の数量には届いておらず、来年以降の豊漁に期待がかかる。
沿岸定置網の主力・秋サケは記録的な不漁となった。県がまとめた秋サケ漁獲速報(20日現在)によると、大船渡市魚市場への水揚げ量は前年比37・6%減の370㌧。金額は同60・7%減の2億4892万円にとどまっており、史上最低数量となる見通し。
今月28日現在までの同魚市場への水揚げは、4月からの累計で数量が3万6064㌧、金額が58億1574万9000円。サンマが前年を大幅に上回っていることから、累計数量は昨年に比べて約5600㌧増となったが、秋サケなどの不漁が響き、金額は4億円ほど下回っている。
同社の佐藤光男専務は「春先は少しよかったが、以降はマス類や秋サケ、スルメイカなどが不漁で苦しい一年だった。来年は四季を通じて大漁になってほしい。」と、今シーズンを振り返りながら、来年の好漁を願っていた。
年明けの営業は4日(金)から。営業開始にあたり、午前7時30分から恒例の初売り手締め式が行われる。






