新年交賀会で発展祈願/気仙(別写真あり)

▲ 鏡開きを行って1年の地域発展を祈願

官民一丸で地域活性化を/大船渡市

 

 年頭あいさつの場として、官民各界の代表らが会する大船渡市の平成31年新年交賀会は4日、大船渡町の大船渡プラザホテルで開かれた。約220人が出席し、官民が一丸となって復興の完遂と地域活性化に取り組んでいくと誓い合った。
 交賀会は、市、大船渡商工会議所、市農協、市水産振興連絡会、市各種女性団体連絡協、大船渡青年会議所が共催。東日本大震災の犠牲者らへ黙とうをささげたあと、各種女性団体連絡協の及川のぶ子会長が開会を告げた。
 戸田公明市長は、主な復興事業の進ちょく状況、「吉浜のスネカ」のユネスコ無形文化遺産登録といった昨年の主な出来事を交えながらあいさつ。復興後を見据えたまちづくりにも意欲をみせ、「市民の意見等を真摯(しんし)に受け止め、関係機関、団体との連携を深め、情報を共有しながらともに協働し、本市が目指す将来都市像『ともに創る 三陸の地に輝き躍動するまち大船渡』の実現へ、市政運営に全身全霊を傾けて取り組んでいく」とあいさつした。
 田村誠県議、県沿岸広域振興局の桐野敬副局長、大船渡商工会議所の齊藤俊明会頭が祝辞。それぞれ早期復興、ふるさと振興、地域産業や観光の発展を願い、抱負を述べた。
 主催者や来賓らが鏡割りを行い、大船渡の復興と、今年1年の発展を祈願。水産振興連絡会の舩砥秀市氏の発声で乾杯し、出席者同士で新年のあいさつを交えながら歓談した。
 最後は、熊谷昭浩市議会議長の音頭で万歳三唱。出席者らは地域の復興と持続可能なまちづくりに向け、一致団結を誓っていた。

 

乾杯の前には新年らしい祝賀の舞も披露された

復興を進め飛躍の年に/陸前高田市

 

 陸前高田市の新年交賀会は同日、高田町のキャピタルホテル1000で開かれた。出席者は東日本大震災の発生から8年目を迎えた市街地の再生が新たな進展を見せたことなどを喜び合うとともに、改めて震災犠牲者を追悼し、豊かなまちづくりのために今年もまい進していくことを誓った。
 市と陸前高田商工会、大船渡市農協、陸前高田市森林組合、広田湾漁協、陸前高田ロータリークラブ、陸前高田ライオンズクラブ、市地域女性団体協議会、市各種女性団体連絡会、陸前高田青年会議所、市コミュニティ推進協議会連合会が主催。この日は、各界から約200人が出席した。
 主催者を代表し、広田湾漁協の砂田光保組合長が県立高田病院、市総合交流センター・夢アリーナたかたの完成や米国・クレセントシティとの姉妹都市提携締結、広田海岸の海開きなど昨年中の慶事を振り返りながら、大震災で犠牲となった人々に復興のさらなる推進を誓い、「市の基盤産業である水産業発展のため、安心安全な広田湾産海産物を届けてまいりたい」とあいさつ。
 戸羽太市長は年頭にあたり、「復興の先の新しい魅力創出こそ、持続可能なまちづくりに欠かせないもの。本当の〝協働〟を実現するため、市の職員にもどんどん現場へ出てもらい、現場の方たちと思いを共有していってほしいと思っている。それがまちの飛躍につながる」と述べた。
 鈴木俊一衆議院議員の妻・敦子さん、佐々木茂光県議らがお祝いの言葉を述べたのち、新しい年をことほぐ「祝宴の舞」として日舞の披露も。出席者らは、伊藤明彦市議会議長の音頭で乾杯したあと立食形式で歓談し、ハード面の整備を終えたあとのソフト事業充実やコミュニティー形成など、これからのまちづくりについて語らった。

 

関係者約130人が出席し、新年の飛躍を誓い合った

未来につなぐ思いを新たに/住田町

 

 住田町の新年交賀会は、世田米の松嶋家で開かれた。産業、行政、教育、議会などの各界関係者130人余りが出席。新年を祝うとともに、夢や希望を持ちながら各種課題を乗り越えていく思いを共有し合った。
 交賀会は住田町商工会(千田明夫会長)が主催。町、町自治公民館連絡協議会、大船渡市農協、町婦人団体連絡協議会、気仙地方森林組合、住田ライオンズクラブ、町社会福祉協議会が共催した。
 千田会長が「私たちは理想を求め、ロマンあふれる文化を創造し、未来につないでいきたい。これまでの平成の時代や、新年に思いをはせながら交流を深めていただきたい」とあいさつ。
 引き続き、神田謙一町長、菊池孝町議会議長が登壇し、共生のまちづくり推進などを強調。佐々木松久町社協会長の発声による乾杯後は、なごやかな雰囲気の中で歓談が行われた。