施設が完成し開所式、保健福祉総合センター/陸前高田(別写真あり)
平成31年1月8日付 1面

陸前高田市保健福祉総合センターの開所式は7日、高田町の現地で行われた。就学前児童の子育てをサポートする「ふれあい教室」が今月から同センター内でスタート。現在、同町の市役所仮庁舎内にある市保健センターや地域包括支援センターとしての機能は、4月から新施設に移る。
ふれあい教室からスタート
施設は、県立高田病院や移転新築中の高田小学校に隣接。市民の健康づくりを推進する保健センター、介護や福祉全般についてサポートする地域包括支援センター、子育て支援の広場であり、療育に関しても相談できる「ふれあい教室」の機能を有し、医療・介護・福祉・育児にかかわる市民の困りごとを総合的に解決する場所として期待される。
設計監理は村上設計事務所が担当。㈱小原建設・㈲柴田建設経常建設共同企業体による施工で、昨年3月に着工した。鉄骨平屋建て、延べ床面積は約1357平方㍍で、請負金額は約5億7053万円。
開所式では、戸羽太市長、伊藤明彦市議会議長がテープカットを行った。戸羽市長は「地域のお母さん方から『雨の日に遊ばせる場所がない』とよく言われてきたが、ここを広く利用していただきたい。当市は現在、新生児が毎年100人を切るぐらいの状況。地域全体で子育てに取り組んでいかなければ」と述べた。
開所に伴い利用がスタートしたのは、「ふれあい教室」のみ。今月は9、16、23、30日の各水曜日を「たんぽぽの日」とし、午前10時から一般開放する。利用は生後6カ月~就学前の子どもとその保護者。
そのほかの機能・設備は、いずれも新年度から利用開始となる。施設内には検診室があり、各種検診会場となるほか、介護、医療、障害者福祉等に関する個別相談、高齢者らの健康づくり、認知症予防活動なども同センターで行われる。
また、調理実習室、会議室、研修室は4月以降、市民らへの貸し出しを行う。畳の「小上がり」がある入口横の交流室については、無料で誰でも利用可能なスペースとして、バスを待つ時間帯などに使うこともでき、市は「利用者同士の交流を図る場所にしていきたい」としている。
ふれあい教室への問い合わせは電話(22・8673)またはファクス(22・8672)、メール(fureai-rikuzentakata@ezweb.ne.jp)で。月・火・水・金曜日は午前9時~午後4時、木曜日は午後3時まで受け付ける。