「赤崎大橋」の完成に期待、赤小児童が現場見学/大船渡(別写真あり)
平成31年1月22日付 2面

大船渡市立赤崎小学校(薄衣裕昭校長、児童122人)の5、6年生40人は21日、同市赤崎町字跡浜地内で整備中の主要地方道大船渡綾里三陸線・赤崎大橋を見学した。児童らは10㍍余りの高さがある橋の上に立ち、整備内容や工事の進ちょくなどを確認。児童代表が揮ごうした橋名板の披露、取り付けも行われ、1日も早い地域の道路完成に期待を込めた。
橋名板の披露と設置も

完成した橋名板を披露
大船渡綾里三陸線の整備は、県が実施。地域連携道路整備事業として、東日本大震災による被災を受け、高台へ移転した赤崎小学校や赤崎中学校、住宅地の新たなまちづくりと連携し、平成24年度から行われている。
計画延長は同町の跡浜地内から永浜地内までの4・1㌔で、総事業費は約71億円。工期は32年度末までを予定している。
このうち、赤崎大橋は地域内を流れる二級河川・後ノ入川にかかるもの。鋼製桁で、長さは61・3㍍、全幅は10・5㍍、高さは河口側が11・5㍍、山側が13・2㍍。幅員3・25㍍の車道2車線、河口側のみに同2・5㍍の歩道などが設けられる。
現場見学会は、八坂大橋の上部工を手がける北日本機械㈱(髙橋哲雄代表取締役社長、本社・盛岡市)が主催。児童や同校教職員のほか、同社、県大船渡土木センターの関係者らが参加した。
子どもたちは作業現場の階段を上り、整備工事が進む八坂大橋の上部に移動。強い風が吹き付ける中、県側が地域連携道路整備事業について、北日本機械の担当者が八坂大橋の構造などを説明した。
続いて、佐野竜聖君(6年)と磯谷絢乃さん(5年)が揮ごうした橋名板(鋳物製、縦14㌢、横30㌢)を披露。佐野君は「赤崎大橋」と「平成31年1月」を、磯谷さんは「後ノ入川」と「あかさきおおはし」を手がけた。
佐野君、磯谷さんには県から感謝状が贈られ、それぞれ出来上がった橋名板を設置。最後に参加者全員で記念写真を撮影し、児童らには橋名板を50分の1に縮小したレプリカがプレゼントされた。
佐野君と磯谷さんは、「大船渡のまちが復興してきていると実感している。道路が開通したら、多くの人々が行き来し、活気あるまちになると思う。私たちもできることを頑張っていきたい」と謝辞。子どもたちは地域の復興事業に理解を深めていた。
佐野君は、「揮ごうした橋名板がとてもきれいに出来上がっていてよかった。家族に大橋の『大』をしっかり書くようアドバイスを受け、うまく書けた」と笑顔。磯谷さんは、「後ノ入川の『後』を書くとき、線を細くしたり太くするのが難しかった。橋を通る人たちに見てもらえるのはうれしい」と話していた。