火災は過去5年で最多、救急出動2000件超す/大船渡地区消防組合

▲ 大船渡地区消防組合管内の火災は過去5年で最多に(写真は昨年の文化財防火デー火災防御訓練)

 大船渡地区消防組合消防本部(村上芳春消防長)は、平成30年における管内(大船渡市、住田町)の救急出動・火災件数(速報値)をまとめた。それによると、火災は前年比1件増の20件と、過去5年間で最も多かった。救急出動件数は同41件減の2024件と2年連続で2000件を超えた。
 30年の火災件数は、過去10年でみても、23年と並んで最多タイとなっている。内訳は、建物12件、車両3件、林野1件、その他4件。
 建物火災のうち、8件が住宅火災。2月に住田町世田米で発生した住宅火災で住民1人が亡くなった。
 地域別にみると、大船渡消防署管内が11件、住田分署管内が5件、三陸分署管内が4件。三陸分署のうち、2件が綾里分遣所管内だった。
 一方、救急出動件数の内訳は、大船渡消防署管内が1368件、住田分署管内が334件、三陸分署管内が322件。三陸分署のうち、147件が綾里分遣所管内だった。
 出動種別は、急病が1554件で7割超を占める。続いて、一般負傷が214件、転院搬送が107件、交通事故が92件だった。
 搬送者数は同39人減の1937人。年齢別にみると、65歳以上の高齢者が1354人と約7割を占める。また、成人(18~65歳未満)が523人、少年(7~18歳未満)が29人、乳幼児(生後28日~7歳未満)が31人。
 搬送先は、県立大船渡病院が1857人で最も多かった。