気仙中医学研究会が薬膳ランチを提供、心身の健康増進図る/陸前高田
平成31年1月30日付 7面


気仙中医学・薬膳研究会(亀卦川武彦代表)は昨年1月から、陸前高田市民らに対して定期的に薬膳ランチを提供し、薬膳料理の普及に当たっている。27日には、竹駒町のジャズ喫茶「ジャズタイムジョニー」(照井由紀子店主)で、5回目のランチ提供を行った。
この日のメニューは「ニラと黒豆の和風カレー」や湯通しした温サラダ、白菜の酢漬け、シナモン入りの杜仲(とちゅう)茶の4品。レシピは国際薬膳師・村上さおりさん(49)=小友町=が考案し、長年同会の薬膳料理教室などに参加してきた照井店主(66)が調理。亀卦川代表と国際薬膳指導師で、管理栄養士の菅原由紀枝さんが監修した。
厳しい寒さを乗り越えてもらおうと、山芋や黒豆など代謝機能を上げ、エネルギーを蓄える体内の「腎」の働きを活発にさせたり、ショウガなど体を温める食材をふんだんに使用。約20人の来店者はおいしく味わい、村上さんの講話も受けた。
同会は、市内外の薬剤師や管理栄養士らで構成。20年ほど前から、勉強会や料理教室を開催してきた。
東日本大震災後は一時活動を休止したが、昨年1月に関係者からの要望を受けて活動を再開。市民に薬膳料理に親しんでもらおうと、四季に合わせて会員らが考案した料理を提供している。
村上さんは「おいしいと言ってもらえて良かった。多くの人に関心を持ってもらえれば」と期待。菅原さんは「今後は勉強会なども再開していきたい」と意欲を見せた。
次回の「薬膳ランチ」は3月24日(日)正午から午後2時ごろまで、ジャズタイムジョニーで提供される。料金はレシピ付きで700円(税込み)。花粉症予防や美肌効果がある料理を振る舞うこととしている。