〝新米狩猟女子〟が初企画、16日に初イベント開催/住田

▲ 狩猟免許を取得した女性メンバーが橋本さん(左端)を招いたイベントを初計画

 住田町に移住し、昨年狩猟免許を取得した20代の女性3人で構成する「チームいただきます」による初企画のイベント「住田とけものと狩人と。」が、16日(土)午後3時から世田米のまち家世田米駅で開かれる。田舎暮らしを描いた映画上映に加え、町内で50年以上狩猟に携わるベテランハンターを招いた対談などを予定。メンバーは「ルーキーハンターの私たちと、狩猟や住田と暮らしについて一緒に学ぶ場になれば」と、来場を広く呼びかけている。

 

生活とのかかわり学ぶ

ベテランハンターと対談

 

 「チームいただきます」は、まち家世田米駅の指定管理者となっている一般社団法人SUMICAの菅原優衣さん(26)と町教育コーディネーターの小宅優美さん(26)、林野庁から町林政課に派遣されている横江美幸さん(27)の3人で組織。いずれも町外出身で、昨年移住した。
 3人とも本年度、念願だった狩猟免許(網、わな、猟銃)の取得に成功。〝よそもの〟の視点を大切にしながら、食や教育、ものづくり、林業といったメンバーそれぞれが興味を持つ分野と、住田が持つ魅力を絡めた活動を見据えている。
 本年度は、県による「いわて若者アイディア実現補助事業」の採択も受けた。こうした中、野生動物や狩猟について楽しみながら理解を深め、地域環境への関心喚起や地域活性化につなげようと初のイベントを企画した。
 前半は、田舎でのスローライフを描いた映画『リトル・フォレスト 夏・秋』を上映。後半は上有住の橋本勝美さん(72)とメンバーが対談を行い、来場者とともに狩猟に関する素朴な疑問や生活とのかかわりなどについて知識を深める。
 橋本さんは21歳から狩猟をはじめ、昭和から平成にかけての狩猟事情に精通し、鹿肉の扱いでも工夫を重ねてきた。これまでもメンバーの相談に乗ってきたといい、「興味を持って意欲的に取り組んでいる。今までの経験を伝えたい」と話す。
 メンバーは「狩猟に関しては情報不足の面もあり、女子目線でどのように情報発信していくかも考えながら活動している。今回のイベントでは狩猟に加え、住田で暮らしていくことに関する全般で知識を深め、交流できる場になれば」と、期待を込める。
 入場無料で、誰でも自由に参加できる。会場に関する問い合わせは、まち家世田米駅(℡22・7808)へ。