西下など新駅スタートへ、大船渡線BRTダイヤ改正/3月16日から

▲ 陸前矢作駅から1・7㌔の区間で専用道を延伸

土・休日の一部便で運休導入

 

 JR東日本盛岡支社(石田亨支社長)は14日、3月16日(土)からの大船渡線BRTダイヤ改正について発表した。同日から陸前高田市の「西下」と気仙沼市の「唐桑大沢」の2駅を新たに設けるほか、陸前高田市内で陸前矢作駅と高田高校駅を移設。また、通学利用が主となっている時間帯の便について、土・日曜日、祝日は運休とする「土休日ダイヤ」の導入なども予定している。

 

専用道は1・7㌔延伸

 

 西下駅の開設予定場所は、陸前高田市小友町字西下地内の県道38号(アップルロード)沿いで、災害公営住宅・西下団地、個人医院、郵便局などに近い。脇ノ沢駅―小友駅の間となり、上下線各1基のバスポールを設置する。
 唐桑大沢駅は八幡大橋(東陵高校)駅―長部駅の間に新設。場所は気仙沼市唐桑町港地内の国道45号沿いで、同じくバスポール型となる。
 陸前矢作駅は現在の国道343号沿いから、旧陸前矢作駅近くに移し、待合室も整備。合わせて、同駅から同町越戸内(おっとうち)交差点までの鉄路跡(1・7㌔)を舗装した専用道での運行を開始。これにより、全体43・7㌔における専用道は、18・8㌔(43%)となる。
 高田高校前駅は復興まちづくり事業などに伴い、4度目の移転。高田東幹線沿いの現在地から300㍍ほど南へ移動させる。同校のほか、市総合交流センター(夢アリーナたかた)、キャピタルホテル1000などが近く、通学以外の利便向上も視野に入れた。
 新駅の開設などにより、気仙沼―盛の最速所要時間は現行より1分増えて1時間9分に。両駅間の運賃は840円で変わらない。
 今回のダイヤ改正ではこのほか、「土休日ダイヤ」を導入する。通学の高校生の利用が主となっている朝夕の便を運休するもの。業界的な運転士不足も導入の背景にあり、気仙沼線BRTではすでに導入されているが、大船渡線では初めての試み。
 運休便は別表の通り。朝夕の上・下各5便ずつが対象で、同支社では「前後する時間の便があるところを運休とし、高校生の部活動などに大きな影響がないよう配慮した」として理解を求める。
 このほか、気仙沼駅で大船渡線列車、盛駅で三陸鉄道との乗り換え時間を短縮するよう見直しを図った。現行に比べ、気仙沼駅では最大14分、盛駅では同20分の短縮となる。
 新しいダイヤは今月25日(月)発行予定の「JR時刻表3月号」などに掲載する。