4月1日から現校舎を一般公開、来年度末で閉校の越喜来中/大船渡

▲ 4月1日から一般公開される越喜来中

 大船渡市立越喜来中学校(岩崎弘校長、生徒44人)は、2020年度の市立第一中学校への編入統合に伴う閉校を前に、4月1日(月)から現校舎を一般公開する。閉校記念行事の一つとして実施するもので、同日から来年3月まで、校舎内を見学することができる。
 市教委は28年度に策定した「市立小・中学校適正規模・適正配置基本計画」において、生徒数の減少によって1学年1学級の状態が続く日頃市、越喜来、吉浜各中学校の統合を提案。29年度には、対象校を有する各地区の統合協議会が第一中学校を相手校とした統合推進を決め、第一中学校区の協議会でも合意がなされた。
 昨年3月には、関係する地区や小中学校PTA、保育園・こども園保護者会の代表らで構成する合同の推進協議会が設置され、統合の方式と時期をめぐって協議。その結果、第一に日頃市、越喜来、吉浜の各校が編入する統合方式をとり、2020年4月の統合を目指すことが決定した。編入統合に伴い、これまでに4800人余りの卒業生を輩出した越喜来中は、来年度末で72年の歴史に幕を下ろすこととなる。
 見学会は閉校までの約1年間、平日と夏・冬の長期休み中に実施。午前8時15分から午後4時45分までの間、屋上を含む校舎内を見て回ることができ、授業の様子も見学可能。
 歴代の卒業アルバムも閲覧できるほか、同校地下にある旧越喜来共同調理場では昔懐かしいかまどや調理器具を見ることができる。
 地域住民や他地域在住の卒業生、同校での勤務経験がある人などを対象に公開することとしており、岩崎校長は「当時をしのんでいただき、子どもたちの元気な姿も見てもらえれば」と話している。
 見学を希望する際は、事前に同校(℡44・2104)の紀室浩副校長まで連絡を。