求む!トランぺッター、陸前高田で5月に音楽会

▲ 昨年6月、京都・清水寺で行われた音楽会の様子。100人以上のトランペット奏者が演奏した

 陸前高田市で5月19日(日)、「未来へ向けて届けよう!日本そして世界の被災地へ響け!希望のトランペット」と題し、住民参加型の野外音楽会が開かれる。主催者は現在、トランペットやコルネットが吹ける人を募集。当日は世界的なトランペット奏者である杉木峯夫さん(東京藝術大学名誉教授、日本トランペット協会理事長)とともに、東日本大震災の被災地である陸前高田から、世界各地の災害被災地へ向け鎮魂の祈りと未来への希望を演奏に乗せて発信する。

 

地元から演奏者募集
世界の被災地に音で祈り届ける

 

 音楽会は、陸前高田市において人と人、地域と地域をつなぐ活動を展開する任意団体「チームとも・いき」(東京都、西田邦昭代表)の呼びかけを受け、市民らが実行委員会を組織して主催。
 当日は高田町のアバッセたかた駐車場に特設会場を設け、数十人規模でのトランペット演奏により『凱旋行進曲(歌劇アイーダより)』『アメイジング・グレイス』『故郷』『北国の春』『花は咲く』などを演奏する計画となっている。
 この催しに指揮と演奏で出演する杉木さんは、フランスのサン・ピエール大聖堂や、京都市にある世界遺産・清水寺、東京・上野公園でも100人を超えるトランペッターたちと演奏。札幌藝術の森では250本超によるトランペット音楽会を成功させた実績がある。また、東日本大震災発生後は被災地での復興支援活動に携わってきた。
 今回は、ここ数年の間に日本各地で地震や豪雨など大規模災害が多発し、いまだに多くの人々が仮設住宅などで暮らしている中、「東日本大震災で壊滅的な被害を受け、今も復興の途上にある陸前高田から、改めて日本と世界の被災地へ思いをはせ、犠牲となった人の魂を慰めるとともに未来への希望を届けよう」という催しの趣旨に杉木さんが賛同し、同市での企画が実現した。
 当日は杉木さんのほか、小林好夫さん、長田桜咲さん、小田島史さん、井上優佳さんら、各方面で活躍するトランペット奏者が出演。気仙はもとより、岩手県内の吹奏楽団、バンドなどからもトランぺッターたちが参加することになっている。
 同実行委は、引き続き演奏者を募集。トランペットかコルネットを演奏でき、楽器と譜面台を自身で用意できる人が対象で、性別・年齢は問わない。
 申し込み締め切りは4月26日(金)。5月18日(土)午後6時からと、本番当日の19日午前11時から、陸前高田市内で合同練習を予定する。
 参加料は無料だが、18、19日の弁当は自己負担あり(1食700円程度)。楽譜は4月中旬にダウンロードURLを各自に知らせる。出演者にはそろいのTシャツを無料配布する。
 応募はチームとも・いきのホームページ(https://rt-tomo-iki.jimdofree.com/)から行うか、同ホームページにある応募用紙をダウンロードのうえ西田代表まで郵送(〒182・0023東京都調布市染地3の1の373)を。
 問い合わせも西田代表(メール:kuniaki@rikkyo.ac.jp)まで。