漁船と車両引き揚げ、 越喜来・泊漁港沖で発見/大船渡(別写真あり)

▲ 東日本大震災で被災したとみられる漁船(手前)と車両を引き揚げ

津波で被災か

 

 大船渡市三陸町越喜来の泊漁港沖で7日、東日本大震災の津波で沈没したとみられる小型漁船1隻と乗用車1台の引き揚げ作業が行われた。
 漁船などが見つかったのは、同漁港から南に1㌔ほどの水深約20㍍のところ。平成28年、ここでホタテ養殖をしていた漁業者から、耳吊り用のロープが何かに引っかかり揚げられないと、越喜来漁協(舩砥秀市組合長)に連絡が入り、ボランティアダイバーの協力も得て確認し、漁船が沈んでいるのを見つけていた。
 同日の作業は、県が国の漁場復旧対策支援事業を導入して実施したもの。同市の佐賀組に委託し、起重機船・第107佐賀丸(736㌧)を用い、漁船と、そこから20㍍ほど離れたところに沈んでいた車を1時間ほどかけて引き揚げた。
 漁船は主に養殖作業に用いられる2~3㌧の小型船とみられ、船体の半分ほどが海底に埋もれてしまっているといい、引き揚げることができたのは、長さ約3㍍、幅約2㍍の中央部と推測される部分。
 一方の車両は激しく損傷しているものの原形をとどめ、タイヤなどが残っており、普通乗用車とみられる。
 漁港に接岸したあと、警察や海上保安庁による検分が船上で行われた。今後、所有者などの確認を進めるという。
 立ち会った舩砥組合長(71)は「震災の激しさ、被害の大きさが思い出される」と船体を見つめていた。「組合員のものと思われるが、初めに見つけた当時から船名などが不鮮明な状態だった。今後の調べで船主が分かれば、こちらでも報告したい」と話している。