〝15の春〟 つかむ 県立高校で一般入試の合格発表(別写真あり)

▲ 番号を見つけて喜びを爆発させる受験生たち

 県立高校の一般入試合格者が14日、各校で一斉に発表された。気仙3市町の全日制・定時制では、合わせて399人が合格。発表が行われた各校では、〝15の春〟をつかんだ受験生たちが友人や保護者らと喜びを分かち合い、新年度から始まる高校生活に期待を膨らませていた。

 

気仙では399人の笑顔咲く

 

 県教育委員会によると、気仙では大船渡、大船渡東、高田、住田の全日制8学科(総定員560人、実質定員537人)で397人、大船渡の定時制・普通科(定員40人)で2人がそれぞれ合格した。
 1月に実施された推薦入試では、3校3学科に23人が合格。全日・定時制の推薦・一般入試を合わせた総受験者数は426人で、総合格者数は420人。
 このうち、大船渡市猪川町の大船渡高校では、発表時刻の午後3時が近づくにつれて、受験生が集まり、合格発表の掲示を待った。
 不安げな表情を浮かべていた生徒たちだったが、自分の受験番号を見つけると「あったー!」「やったー!」と叫んだり、友人、家族と手を取り合い肩を抱き合うなどしながら、合格を喜んだ。
 会場では、同校吹奏楽部が受験生らの合格を祝って演奏を行ったり、在校生たちが部活動の勧誘を行うなど、にぎやかな雰囲気に包まれていた。
 大船渡中の古坐一葵君は「休日を返上して勉強してきたので、番号を見つけた時はすごく安心したし、うれしかった。大学進学を目指して勉強を頑張りたい」と晴れ晴れとした表情。
 友人同士で会場を訪れた大船渡一中の鈴木千寛さんと千葉真さんは、「安心しました」「高校では部活も頑張りたい」などと語り、笑顔を咲かせていた。

 

4校7学科で二次募集へ

 

 県教委は同日、合格者が定員に満たないために入学志願者を二次募集する高校・学科を発表した。気仙では、全日・定時制合わせて4校7学科が募集する。
 全日制は、高田・普通科(二次募集36人)、同・海洋システム科(同34人)、大船渡東・農芸科学科(同22人)、同・食物文化科(同18人)、同・情報処理科(同23人)、住田・普通科(同8人)。定時制は、大船渡・普通科(同38人)。
 出願期間は、15日午前9時~19日(火)正午。
 試験は22日(金)で、合格発表は26日(火)午後3時から各校で行う。