統合後初の大舞台 果敢に挑む 高田第一中 文部科学大臣杯第10回記念全日本少年春季軟式野球大会

 陸前高田市の高田第一中学校が出場する文部科学大臣杯第10回記念全日本少年春季軟式野球大会は21日(木・祝)、静岡県静岡市で開幕し、22日(金)から4日間の日程で試合を行い、日本一を決める。昨春、第一中と気仙中が統合し、誕生した高田第一中野球部にとっては初めての全国大会。気持ちを一つに大舞台へと挑む同校を紹介する。

 

21日開幕

選手21人一丸で「つなぐ野球」を

 

主戦を担う村上㊨、阿部両投手

 メンバーは2年生13人、1年生8人の計21人。堅実な守備からリズムを作り、攻撃につなげるのが勝ちパターンだ。
 昨年9月の同大会県予選。全5試合のうち、最大失点は1回戦と2回戦の各2点と、バッテリーを柱とする守りの野球で全国切符を勝ち取った。
 投手陣は、村上英翼(2年)、阿部創太(同)、畠山琢磨(1年)の3人が主力。エースの右腕・村上は速球を武器とする本格派で、制球力も高い。右横手投げの阿部は、スライダーやシンカーの「横の揺さぶり」で打者を翻弄(ほんろう)する。新人チームとなった昨秋から急成長を遂げた畠山を加えた「3本の矢」の継投策にも注目が集まる。
 村上投手は「初めての全国大会となる。とにかく力を出し切れるよう挑戦する気持ちを前面に臨む」と気合十分。阿部投手は「一人で投げきれない試合が想定され、その中でしっかり自分の役割を果たせるよう頑張る」と意気込む。
 タイプの違う投手の女房役を務めるのが、後藤叶翔主将(2年)。各投手の特長を生かしたリードができ信頼も厚い。強肩で、高い盗塁阻止率を誇る。

丹野二塁手との二遊間コンビを組む千葉遊撃手

 二塁手の丹野悠、遊撃手の千葉爽汰(ともに2年)も守備の軸を担う。2人とも足が速く、守備範囲が広い。攻撃でも1、2番コンビを組み、攻守にわたって連係が光る。
 千葉遊撃手は「試合の流れをつかむためには守備が大事。打球に対して『正面から丁寧に、正確に』を意識して処理したい」、丹野二塁手は「ゲッツー(併殺)など失点を防ぐうえで重要なプレーを、試合でもきっちりやり切りたい。派手なプレーではなく、基本を大事に守備に当たる」と、ともに堅実なプレーを心がける。
 「つなぐ野球」を目標に掲げる高田第一。得点圏に走者を置く場面で確実に1点を取りに行く練習に力を入れ、足を絡めた組織的な攻撃を得意とする。
 出塁率が高い1番・千葉爽、2番・丹野を、中軸が打って返す攻撃に加え、下位打線も打力を上げ、切れ目のない打線へと成長。基礎体力、打撃力強化に取り組んだ今冬の練習成果を見せたい。
 初戦の相手は、熊本県代表の鶴城中学校。佐々木広一監督は「相手がどのチームであっても、自分たちがやってきたことをグラウンドで出し切るだけ。県大会同様、勝利への執念を見せてほしい」と期待する。
 後藤主将は「岩手代表として出場する以上、恥ずかしい試合はできない。自分たちの『つなぐ野球』を念頭に、まずは初戦突破できるよう全力で戦いたい」と闘志を燃やす。