異団体交流会が終了 5年間活動 住民組織の協働推進に成果 住田

▲ 川床あそびの成果を確認した最終回の交流会

 平成25年度に住田町が住民活動活性化を目的に設置した異団体交流会が、本年度で終了することになった。近年、各団体が連携して運営するイベントが目立つなど、当初描いていた協働の動きが見られるほか、町づくり事業補助金の統合に伴う対応。最終回の交流会は18日夜に町役場で開かれ、各団体の関係者はこれまでの活動を振り返りながら、継続的な協働推進を誓い合った。
 交流会は、町がまちづくりを目的に展開する協働推進事業に対して、各種活動団体の意見を反映させようと26年2月に初開催。各団体の活動に理解を深め合うとともに、連携を図ってイベント運営や研修に取り組む流れを目指し、町は一般社団法人・邑サポート(奈良朋彦代表)に運営を委託している。
 まとまったアイデアの多くは、町の助成を生かした「みんなでつながる町づくり事業」として実現化。本年度は、住田食材研究会(及川喜悦会長)やチェーンソーアート倶楽部杣遊会(泉田晴夫会長)、住田テレビ向けの独自番組を制作する「ねんぷにやっぺしの会」(岩城和彦会長)などが準備・運営にあたり、昨年7月28日に気仙川沿いで「川床あそび」を開催した。
 最終回の交流会には、奈良代表や各団体関係者10人余りが出席し、川床あそびの成果を総括。川べりに木製の川床を用意し、地元食材を味わいながら川遊びを楽しむ催しで、県内外から訪れた人々が涼感あふれる住田の雰囲気を存分に楽しんだ。団体関係者らは、終了後に寄せられた参加者からの好評の声などを共有した。
 引き続き、町担当職員が異団体交流会終了に至った経緯を説明。町の助成には「みんなでできる町づくり事業補助金」もあり、採択された団体は近年、他の町内団体とも連携しながらイベントの活性化を図っている動きが目立つという。事例として「昔ながらの手づくり結婚式」「トレイルランニング大会」を挙げた。
 また、この交流会以外の場でも、各団体の人員不足などを補完し合うための連携や、情報共有が見られる。こうした状況をふまえ、町は新年度、同補助金に一本化する。
 今夏に川床まつりを開催する場合、同補助金からの支援申請は可能。出席者からは住田における夏の風物詩として定着しつつある中、継続的な開催を望む意見が出た。