一部区間で通行抑制へ 立根町の市道で4月から 大船渡

 

ドライバーに注意呼びかけ

 

 大船渡市立根町を通る市道「関谷轆轤石(ろくろいし)線」で4月1日(月)から、平日朝の指定時間帯に、猪川方面への車両の通行を抑止する新たな交通規制が始まる。これに先立ち、県公安委員会は、立根小学校付近のエリアで車両最高速度を30㌔に規制する地域「ゾーン30」を指定済み。歩行者の安全確保に向け、大船渡警察署(及川雅人署長)などがドライバーに注意を促している。
 規制の目的は、立根町の特別養護老人ホーム・百年の里前から猪川町の猪川小学校前に至る区間において、歩行者の多い通学時間帯の車の通り抜けを抑止すること。
 立根川に沿うように続くこの市道は、特に平日の通勤時間帯、交通量の多い大船渡合同庁舎前交差点や大船渡IC入り口に接続する国道を避け、〝抜け道〟として利用するドライバーが多い。道幅が狭く、子どもたちが通学する道ともなっていることから、地域では歩行者や自転車利用者らの安全確保が課題となっていた。
 1日から始まる規制は、百年の里と宮田橋付近の交差点=別図参照=が対象。土・日曜日、祝日以外の午前7時〜8時30分の時間帯、自転車以外の車両は、立根から猪川方面に通行することができない。
 この規制に関連し、立根川沿いや大船渡高校周辺の市道の交通環境を改善しようと「ゾーン30」の導入を開始。今年秋までに、立根、猪川両町内で最高30㌔の速度規制が行われる地域を段階的に指定していく。
 このうち、立根町内では立根小学校前や立根川にかかる上の橋、立根簡易郵便局前などを結ぶエリア=別図参照=をゾーン30に指定。今月中旬のうちに標識設置や道路への表示を終え、すでに規制を開始している。
 また、ゾーン30の指定と合わせ、大船渡自動車学校前から大船渡インターホテル椿方面への市道も、最高速度30㌔の規制を行っている。
 同署では「ドライバーのみなさんには、児童生徒や地域の歩行者の安全を守るため、協力をお願いしたい」と呼びかけている。