住田らしさを一冊に 「すみたふるデイズ」完成

▲ 住田町役場などで配布が始まった冊子「すみたふるデイズ」

移住・定住増などを見据え

 

 住田町は、移住・定住増や地域活性化につながる関係人口増などを見据え、町内での暮らしぶりを紹介する冊子「すみたふるデイズ」を発行した。歴史あるたたずまいや農業従事者、頻繁に訪れる首都圏在住者らに光を当てながら、味わい深い住田の魅力を紹介している。
 特色ある生活や交流を行う人々を紹介し、魅力発信や都市部在住者らの関心喚起などにつなげようと作成。タイトルは造語で「住田らしさが詰まっている日々」との狙いを込めている。県事業の地域経営推進費を財源とした。
 世田米の昭和橋を渡る小学生が描かれた表紙をめくると、上有住の滝観洞に近い大洞踏切付近の写真が広がる。さらに「きらびやかな出来事の連続よりも、日常にささやかな幸せがあふれている方がいい」「北国 岩手県の小さな町、住田町」とメッセージを添えた。
 東京暮らしを経て出身地よりも小さなまちの住田町に暮らすJターンや2地域居住、関係人口、移住・起業、地産地消レストランなどの各実践者を紹介。住み始めたきっかけや仕事ぶり、今後の抱負などを尋ねたインタビューに加え、写真もふんだんに添えて日常生活の姿をまとめた。
 さらに、季節ごとの彩り豊かな写真を掲載する「すみたふるスナップ」や町の基本情報、町ならではの施策なども掲載。町の実情や魅力を分かりやすく詰め込んだ一冊として、町外在住者のみならず、地域住民らからも関心を集めている。
 A5判18㌻で、1万部発行。住田町役場や、住民交流拠点施設・まち家世田米駅などで配布しているほか、首都圏などに暮らす「すみた大好き大使」らにも送付した。冊子に関する問い合わせは町企画財政課(℡46・2111)へ。