「空き家活用」広く発信 改修2棟で内覧会 住田(別写真あり)

▲ ライフスタイルに合わせて使いやすいワンルームに改修された第1号の室内

第2号の庭先には駐車スペースなどを確保

 住田町による定住促進空き家活用住宅内覧会は7日、町が改修事業を行った世田米の2棟で開かれた。町は移住・定住の受入充実に向けて空き家活用を図っており、訪れた地域住民は、柔軟に家具配置などができる室内空間をじっくりと見学し、住みやすさに理解を深めた。両棟とも、15日(月)まで入居者募集を行っている。

 

移住・定住受け入れへ
15日まで入居者募集

 

 改修事業は昨年度実施し、総務省の過疎地域集落再編整備事業(定住促進空き家活用事業)を活用。松ケ平地内のブロック造平屋建ての1棟(第1号)と、川向地内の木造2階建ての1棟(第2号)の改修を進めてきた。内覧会は実際に目にする機会を設け、住民らに広く理解してもらおうと開催した。
 第1号は気仙タクシー住田営業所に隣接し、延べ床面積は70・77平方㍍。単身や夫婦といった少人数世帯の居住を想定している。
 外観は落ち着きがある紺色に塗り直し、屋根を支える柱を補強。6畳と8畳の各和室、廊下を洋室のワンルームに直した。天井や床、壁には断熱改修を行い、エアコン1台で温度調整が可能。キッチン、浴室ともにオール電化で、トイレは下水道に接続した。幅広い用途に対応できるコンクリート床もある。
 公開直後から近隣に暮らす住民らが続々と来訪。「夫婦暮らしなら、このぐらいの広さで十分」などと話をしながら、立ち会った職員らから説明を受けていた。
 第2号は社会体育館そばに位置し、延べ床面積は203・98平方㍍。5年ほど前まで利用があった。部屋数が多く、保育園や小中学校に近いことから、主に子育て世代の利用が見込まれる。
 建物の外観はそのままだが、庭木や石を撤去して駐車スペースを確保。ダイニングは床の断熱改修をほどこし、浴室にはユニットバスを設置。和室では畳の表替えと、ふすまの張り替えを行った。
 入居者条件は▽町外に住所があり、本人と同居者がいずれも45歳未満▽同居者のうちに高校生以下の子どもがいる▽婚姻届提出から5年以内の新婚世帯▽町営住宅からの転居――などを掲げる。
 第1号の家賃は月額4万円で、敷金12万円。第2号の家賃は5万円で、敷金15万円。いずれも連帯保証人が必要で、町外に住民票がある場合は異動すること。
 応募者多数の場合、今月19日(金)午前10時に役場で抽選会を行う。入居可能時期は、4月下旬を予定している。
 内覧会、入居申し込みに関する問い合わせは企画財政課政策推進係(℡46・2114内線227)へ。