新入生、登下校も安全に 事故防止願い街頭活動など 気仙各地(別写真あり)

▲ 戸田市長㊨らに黄色い羽根をつけてもらう児童ら

 「登下校 いつもの道こそ 要注意」を合言葉とする県内「新入学期の交通事故防止推進期間」中の9日、入学シーズンたけなわの気仙各地では児童生徒らに向けた「黄色い羽根」の街頭配布活動や交通安全教室が行われた。新生活へ期待を膨らませる子どもたちを事故から守ろうと、関係者らは交通ルールやマナーの順守を呼びかけた。

 

児童らに黄色い羽根配布
大船渡

 

 大船渡市交通安全対策協議会(会長・戸田公明市長)などは同日、市内で同期間にかかる街頭活動を展開した。交通安全関係者が小学生らに黄色い羽根を配布し、登下校時の交通ルール順守を呼びかけた。
 この日は、市内26カ所で黄色い羽根配布の街頭活動を実施。同協議会や大船渡警察署、市議会、気仙地区交通安全協会、市交通指導隊、市交通安全母の会連合会などが連携した。
 このうち、三陸町綾里の綾里小学校付近で行われた活動には、戸田市長や及川雅人同署長、工藤惠市同隊長ら約20人が参加。集団登校する児童らに羽根を配った。
 羽根をかばんや肩などにつけてもらった児童らは「ありがとうございます」とニッコリ。事故に巻き込まれないよう注意しながら登下校することを約束した。
 及川署長は「道路で遊んだりしないよう、新入生は特に気をつけてほしい。車は急には止まれない。集団登校では、高学年のみなさんにも低学年を見守ってもらいたい」と呼びかけていた。

 

 

教室で交通ルール確認
陸前高田

 

安全を確認しながら横断歩道を渡る児童

 陸前高田市の矢作小学校(佐藤浜子校長、児童22人)で同日、1~2年生5人を対象とした交通安全教室が開かれた。低学年の児童たちが横断歩

道の渡り方などを確認し、「交通ルールを守ります」と約束した。

 同校の新年度の恒例行事。講師は、市交通指導隊の梅木正昭副隊長(70)=矢作町=とこの春着任した矢作駐在所の高橋一弥所長(33)が務めた。
 児童らは、交通量の多い学校前の国道343号の横断歩道やJR大船渡線BRT路線の渡り方など交通事故に遭わないためのルールを学んだ。雨天時に滑りやすい道路側溝など、登下校時に注意するポイントも確認し合った。
 佐々木友香さん(2年)は「横断歩道を渡るときは気をつけて、道路も飛び出さないようにします」、本年度ただ一人の新1年生の小林蒼羅君は「車が来ていないかしっかり見て道路を渡ります」と約束した。
 梅木副隊長は「自分の身は自分で守らなければならない。注意に注意を重ねて安全に、そして元気に学校に通ってほしい」と願いを込めた。

 

 

笑顔交わし無事故誓う
住田

 

 住田町内でも同日、黄色い羽根の街頭配布が行われ、小中学校に通う子どもたちやドライバーに羽根を配り、無事故を呼びかけた。

世田米の昭和橋付近を歩く中学生らに黄色い羽根を配布


 配布活動は世田米の昭和橋付近や火石と川口の両交差点、下有住のイマノ菓子店前、上有住の山脈地交差点などで行った。
 昭和橋付近では、交通安全母の会メンバーらが横断歩道付近に立ち、黄色い羽根を配布。児童や生徒たちとあいさつを交わし、無事故を誓い合った。
 また、火石交差点では神田謙一町長らが、ドライバーに安全運転を呼びかけながら配布。同交差点につながる国道340号はバイパス化で利便性が高まった半面、スピードが出やすくなっており、ゆとりある運転の徹底なども啓発した。