「鶏肉のまち」生かそう 5月に初の唐揚げ試食会 住田

▲ 家庭や飲食店によって味付けやこだわりが異なる唐揚げに注目し、住田らしい振興策を見据える(資料)

 住田町観光協会(泉田静夫会長)が主催する初の試食会「すみたの唐揚げだよ♪大集合!」は、5月19日(日)午前11時から世田米のスーパー八兆屋で開かれる。町内で盛んな養鶏・鶏肉加工を生かした地域活性化や観光振興などを見据え、世代を超えて親しまれる唐揚げに注目。まずは〝地元の味付け〟を気軽に楽しんでもらいながら、新たな振興策を探る。

 

地域活性化や観光振興見据え

 

 住田町の基幹産業の一つである農業。農業産出額約50億円のうち、鶏肉をはじめとした畜産が90%超を占めている。町内には養鶏や加工の各施設があり、多くの地元飲食店でも町産鶏肉を生かしたメニューを提供している。
 また、観光振興の面でも、来訪者の関心は食分野に集まりやすく、住田の地場産業を生かした観光資源の創出や、もてなしの充実が求められている。協会では町の支援を受けながら、鶏肉を生かした取り組みを模索してきた。
 本年度は、鶏肉の定番料理である唐揚げに注目。幅広い世代に親しまれ、夕食のおかずだけでなくコンビニエンスストアでは軽食としても販売されている身近さもある。
 試食会当日は、賛同した町内事業者の協力を得て、町内産鶏もも肉を使った一口サイズの唐揚げ6種類前後を試食できるようにする。試食後はアンケートに答えてもらい、味の好みをはじめ住田の特産や観光振興につながるヒントを探りたい考え。
 三陸沿岸道路や釜石花巻道路の整備が進む中、まずは幅広い世代が気軽に足を運び、交流しやすい機会をつくる。将来的には地場産業と観光振興の相乗効果創出や、多くの人々が住田に立ち寄り、観光・滞在するきっかけづくりにもつなげたい方針。6月1日(土)から2カ月余にわたり沿岸部で開催される三陸防災復興プロジェクトなどとの連動も見据える。
 協会では「何度かこうした唐揚げ試食のイベントを開催したり、夏まつりや産業まつりといった催事も生かしながら、来訪者の方々から意見やアイデアをいただきたい」としている。問い合わせは同協会(役場内、℡46・2111内線237)へ。