花愛でながら交流を 日頃市町長安寺 公孫樹の会が観桜会 大船渡(別写真あり)

▲ サクラの開花期に合わせて催された公孫樹の会の観桜会

 大船渡市日頃市町の長安寺地域公民館(鈴木正利館長)内で組織する「公孫樹(いちょう)の会」(佐藤忠清会長)の「観桜会」は19日、同公民館で開かれた。会員らが参加し、見ごろを迎えたサクラの花々を愛でながら、一層の交流を深め合った。
 公孫樹の会は、長安寺地域の60歳以上の住民による組織。同会メンバーの多くは「寺町桜を育てる会」にも所属しており、平成22年から3年がかりで盛川沿いを中心とした地域の各地にサクラ約200本を植樹。草取りなどの管理も担っている。
 観桜会は同公民館との共催で、サクラの開花期に合わせて毎年開催。平成最後となったこの日は、会員や地域住民ら41人が参加した。
 佐藤会長は「明日のいい糧にするためにも、きょうはたっぷり楽しんでほしい」とあいさつ。鈴木館長は「皆さんの力を受けて、最高にいい長安寺にしたい」と祝辞を述べた。
 乾杯後は、大きな杯にサクラの花びらを浮かべた〝花見酒〟が振る舞われ、参加者らは一人ずつ味わい、「おいしい」と笑顔。見ごろを迎えたサクラを窓から眺め、「きれいだね」「咲きそろったね」と話しながらその美しさも満喫した。
 余興では、参加者有志がカラオケや踊りを披露。地元のチンドン寺町一座も登場し、参加者らは楽しい時間を過ごしていた。
 佐藤会長は「今年もきれいなサクラが咲いてくれた。今年は新年会ができなかったので、皆この日を楽しみにしていた。盛り上がって楽しみ、今後もサクラの管理を続けていきたい」と話していた。