きょうから「マルシェ」も 一本松茶屋に観光案内窓口 陸前高田(別写真あり)

▲ 一本松茶屋に観光案内窓口を開設。特産品の販売なども行う

 陸前高田市気仙町の観光物産施設「一本松茶屋」に27日、市観光物産協会、市内団体などによる「臨時観光案内窓口」が開設された。ゴールデンウイーク期間中の計6日間にわたって道案内や観光情報提供を行うほか、特産品などを販売する「マルシェ(市場)」を設け、同市での滞在時間を伸ばすため工夫を凝らす。
 臨時窓口は平成28年8月に初めて開設して以後、お盆と春の大型連休シーズンに設置。今回は市観光交流課の協力のもと、同市観光物産協会(金野靖彦会長)と、一般社団法人SAVETAKATA(佐々木信秋代表理事)の協働で実施し、観光客が大勢立ち寄る一本松茶屋において、観光名所や飲食店、宿泊施設などを紹介する「ワンストップ窓口」の機能を果たす。
 今年は連休初日の27日から開設し、29日(月・祝)までの3日間と、5月3日(金・祝)~5日(日・祝)の3日間実施。開設時間は午前11時~午後4時で、28日には同じ日程で「マルシェ」もスタートする。
 同市の物産などを紹介するマルシェは今回、過去最高規模の開催となり、小友町のマルテン水産による広田湾産カキ、広田町の「工房めぐ海」が製造する郷土菓子などのほか、神田葡萄園、なかのや、ひころいちファーム、カフェフードバーわいわいと、市内事業所が土産品や飲食物を販売する。
 また、高田第一中学校生による地域貢献グループ「FACE」も窓口運営に協力。中学生らが中心となって、一本松茶屋に立ち寄った人たちにアンケートを取り、どこからの来訪であるかや最終目的地などについて聞き取ったうえで、今後の観光振興対策に役立てる。
 初日に参加した同校の熊谷汐音さん(1年)と菅野愛海さん(同)は「おいしいものがあることや、けんか七夕などのイベントについても知ってもらいたい」と語り、来訪者に積極的に声をかけていた。
 観光物産協会の桒久保博夫事務局長(41)は「まずはここで来訪した方とお話しさせてもらい、観光上の課題などを知ることで、夏にできる道の駅(高田松原)の運営などに役立てたい。久しぶりに陸前高田を訪れたという方には、中心市街地ができたことやこれまでの変化もご説明して、まちなかの飲食店に立ち寄ってもらうなど、滞在時間を伸ばすために工夫していきたい」としている。