トップは「東日本大震災発生」/読者が選ぶ気仙の平成十大ニュース
平成31年4月30日付 9面
応募者の9割が1位に選ぶ
2位「大船渡市と三陸町が合併」
3位「天皇皇后両陛下が気仙ご訪問」
本紙による「読者が選ぶ気仙の平成十大ニュース」が決定した。
トップは「東日本大震災発生」で、応募者の約9割が1位に選んだ。2位は「大船渡市と三陸町が合併」、3位は「天皇皇后両陛下が気仙3市町ご訪問」。
4位以下では、東日本大震災に関連したニュースのランクインが目立った。
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有効応募数は145通。読者が1位に挙げたニュースを10点、以下2位を9点…10位を1点と計算し、総得点で順位を決定した。
全項目的中者はおらず、最多的中者は8項目の2人だった。
【1位】東日本大震災発生
平成23年3月11日午後2時46分、東北の太平洋沿岸で国内観測史上最大となるマグニチュード(M)9・0の巨大地震が発生し、大船渡で震度6弱の激震を観測した。この地震による大津波が三陸沿岸に押し寄せ、気仙両市でも中心市街地などが壊滅的被害を受けた。
戦後最大の自然災害となった東日本大震災で、大船渡市では340人、陸前高田市では1557人が犠牲となった。大船渡市では79人、陸前高田市では202人の行方が分かっておらず、大船渡署による集中捜索が今も続いている。復興・創生期間の終了が近づく中、気仙両市では住まいの再建やインフラ整備にめどが立ちつつあり、〝ポスト復興〟への取り組みの重要性が増している。
【2位】大船渡市と三陸町が合併
平成13年11月15日、大船渡市が三陸町を編入合併し、新生「大船渡市」が誕生した。岩手県としては9年ぶり、合併特例法が改正されてからは初の自治体合併だった。合併時の人口は約4万5000人。県内の市部では、久慈市を抜いて8番目の人口規模となった。
【3位】天皇皇后両陛下が気仙3市町ご訪問
天皇皇后両陛下が平成25年7月5日、気仙3市町を訪問された。住田町では気仙両市の後方支援などに理解を深められ、大船渡市では太平洋セメント㈱大船渡工場をご視察。陸前高田市の第一中学校グラウンドに建設された仮設住宅では、優しさあふれる笑顔で被災者を励まされた。
県立大船渡病院は、大船渡市大船渡町地ノ森にあった旧病院施設の狭あい化と老朽化から全面改築され、平成7年2月、同町山馬越の高台に移転。「地域完結型」の病院として第一歩を踏み出した。
【4位】県立大船渡病院が移転開院
県立大船渡病院は、大船渡市大船渡町地ノ森にあった旧病院施設の狭あい化と老朽化から全面改築され、平成7年2月、同町山馬越の高台に移転。「地域完結型」の病院として第一歩を踏み出した。
【5位】三陸沿岸道路釜石~気仙~気仙沼間つながる
三陸沿岸道路の「吉浜釜石道路」と「唐桑高田道路」が平成31年3月に全線開通した。「唐桑高田道路」では岩手、宮城の県境ルートが供用開始され、釜石市~気仙~気仙沼市が一本の高規格道路でつながった。
【6位】三陸縦貫自動車道「大船渡三陸道路」全線開通
気仙両市を通る三陸縦貫自動車道のトップを切って平成17年3月、「大船渡三陸道路」が全線開通した。事業着手から約20年。三陸沿岸地方に高速交通時代の幕開けを告げる出来事だった。
【7位】三陸鉄道リアス線開業
東日本大震災の影響で不通となったJR山田線を三鉄に移管し、南北両リアス線と一本化したリアス線が、平成31年3月23日に開業。日本最長の第三セクター鉄道として新たなスタートを切った。
【8位】「スネカ」無形文化遺産に
大船渡市三陸町吉浜の「スネカ」などで構成される「来訪神:仮面・仮装の神々」のユネスコ無形文化遺産登録が平成30年11月、正式に決定した。無形文化遺産への登録は気仙初。
【9位】皇太子ご夫妻が大船渡市ご訪問
東日本大震災の被災者を励まされるため、平成23年8月5日、皇太子ご夫妻が大船渡市をご訪問された。ご夫妻での県内被災地入りは初めてのことだった。
【10位】大船渡市民文化会館オープン
平成20年11月15日、大船渡市民文化会館が待望のオープンを迎えた。一体的に整備された市立図書館など複合的な機能を兼ね備えた施設の愛称は「リアスホール」に決まった。