祝福受け〝令和っ子〟誕生 平成元年生まれ志田さん夫妻(猪川町)の第1子 大船渡

▲ 生まれたばかりの長女を見つめる拓也さん

 元号が令和となった1日の午前11時31分ごろ、県立大船渡病院に元気な産声が響いた。大船渡市猪川町の地方公務員・志田拓也さん(29)と妻・由希子さん(29)の間に、待望の第1子となる女の子が産まれた。志田さん夫妻は平成元年生まれで、第1子も令和の元年生まれという偶然が重なった。夫妻は「健康に、すくすく育ってくれれば」と、わが子の健やかな成長を願う。

 

新たな時代に産声

 

 平成28年に結婚した志田さん夫妻。待望の第1子誕生に「ひたすらかわいいです」と喜びをあらわにする。
 由希子さんは、30日午前1時ごろに分娩室に入ったもののなかなか産まれず、一度陣痛室に戻って日付が5月1日となり、「令和」を迎えた午前8時30分ごろに再び分娩室に入った。
 そして、陣痛が始まってから実に約37時間後、身長50・1㌢、体重2870㌘の元気な女の子が誕生。
 志田さん夫妻は「待ちに待った瞬間だったのでうれしかった。やっと会えたね、という気持ちでした」と語る。
 周囲からは「令和初日に生まれればいいね」と言われていたといい、志田さん夫妻も「すごくビッグなネタを作ってくれたなという感じ」と笑う。
 名前の候補は2人でいくつか考えており、近々届け出する。由希子さんは「夫に似て、優しい人になってくれれば」と笑顔。
 出産に立ち会った拓也さんは「妻も長い時間頑張ってくれた。ありがとう」と由希子さんに優しく声をかけた。
 「子どもは、お父さん似かな」とほほ笑む由希子さん。「女の子なので一緒におしゃべりしたり、お買い物できたらいいですね」と、これからの生活に期待を膨らませていた。
 東日本大震災発生時は2人とも大学生で、震災をきっかけに地元に戻ってきたという志田さん夫妻。「令和は、ひたすら平和に、おだやかに過ごせる時代になれば」と、最愛のわが子と歩む時代に思いを寄せる。