春の高校野球沿岸南予選/大船渡、高田が県大会へ 代表決定戦制す(別写真あり)

▲ 【住田─大船渡】3回を無失点に抑えた大船渡の先発・佐々木=平田運動公園野球場

住田は敗者復活戦に回る

 

 第66回春季東北地区高校野球県大会の沿岸南地区予選は3日、釜石市の平田運動公園野球場で代表決定戦と敗者復活戦の計3試合が行われた。気仙勢は、大船渡と高田が代表決定戦に勝利し、県大会出場を決めた。日米プロ球団が注目する大船渡の右腕・佐々木はこの日、住田戦に先発。変化球を意識した投球で3回を無失点に抑えた。
 代表決定戦第1試合で住田と対戦した大船渡は初回、5番・木下の走者一掃の3点適時打など4安打を集中して一挙7点を奪い、二回にも1点を追加。三回には、一回に続く打者一巡の猛攻で6点、四回にも3点を加え、17─0と大量リードを奪った。
 これに対し、住田は五回、2番・伊藤の適時打で2点を返したが、後続が絶たれ、大船渡がコールド勝ちを収めた。
 大船渡の先発・佐々木はこの日、日米プロ球団のスカウトや大勢の野球ファンが見守る中、3回を投げて被安打1、無失点、毎回の4奪三振という内容。球速を抑え、「変化球などを試した」という投球だったが、力の差を見せつけた。

【釜石商工─高田】八回、高田は暴投の間に佐藤暁が本塁を陥れ、同点とした=同

 一方、高田は同第2試合で釜石商工と対戦。0─2で迎えた二回、高田は四球や敵失、1番・大和田の適時打などで4点を奪い、逆転した。
 その後、三回に4点を奪われ、4─6とリードを許したが、七回、2死一、三塁から敵失で1点差に迫った。さらに、八回には暴投による得点や3番・志田の適時打で7─6と再逆転し、接戦を制した。
 大船渡と高田は、6日(月)に住田町運動公園野球場で行われる第1・第2代表決定戦で地区一を争う。
 予選3日目の5日(日)は、同球場で敗者復活戦2試合を実施。第1試合(午前10時)で大船渡東と釜石商工、第2試合(午後0時30分)で住田と釜石がそれぞれ対戦する。
 代表決定戦の結果次の通り。
 ▽第1試合
住 田
00002|2
7163×|17
大船渡
(五回コールド)
 (住)伊藤、大谷─鈴木、佐藤
 (大)佐々木、柴田─及川惠、及川太
 ⚾三塁打=木下(大)
 ⚾二塁打=佐々木(大)
 ▽第2試合
釜石商工
024000000|6
04000012×|7
高 田
 (釜)岡崎─堀口
 (高)菅野、横澤、佐藤眞─平野
 ⚾本塁打=佐々木陽(釜)
 ⚾三塁打=石川、佐々木陽(釜)
 ⚾二塁打=佐々木伸(釜)