地元産のおいしさ満喫 町内小中高校などで清流豚給食 住田(別写真あり)

▲ 笑顔で豚肉給食を味わう生徒たち

 住田町内の小中高校などで28日、地元産の豚肉を使ったメニューを味わう「すみた清流豚給食会」が開かれた。子どもたちは上有住に農場など構える㈱いわて清流ファーム(小山富孝社長)が無償提供した豚肉料理などをほおばり、住田が誇る食の幸を満喫した。
 給食会は、町の主要産業である養豚事業や食肉産業への理解促進、学習などを目的に開催。年間約3万6000頭を出荷している清流ファームからは、豚肉ロース40㌔が提供された。
 世田米にある町学校給食センターでは「豚肉のねぎ塩焼き」「たけのこごはん」「ほうれん草のごま和え」「具だくさん汁」などを約450食分調理し、町内4小中学校と県立住田高校に配送。世田米保育園でも提供された豚肉を使ったメニューが並んだ。
 世田米中学校(及川賢一校長、生徒63人)の2年生26人の教室には、町教育委員会の畠山優子教育委員や、同センターの古山桂子栄養教諭らが訪問。古山栄養教諭は、豚ロースは肉質がやわらかく、筋肉をつくるタンパク質や疲労軽減につながるビタミンB1などが豊富に含まれるなど、栄養面の特長を解説した。
 元気よく「いただきます」と声を響かせた生徒たちは、次々とほおばり、笑顔を弾ませた。学校生活では地域創造学授業の一環で町内の魅力を知る取り組みを進めており、給食のおいしさを通じても古里への意識を高めていた。
 学級委員長の佐藤絢音さん(13)は「歯ごたえがあっておいしかった。これからも感謝の思いを込めながら給食を味わいたい」と話していた。有住保育園では29日に清流豚給食を予定している。