暑さに花を添える活気 夏祭りシーズン到来 住田では子どもたちが躍動(別写真あり)

▲ 中学生の演舞で活気を呼び込んだ住田町夏まつり

 気仙に本格的な夏祭りシーズン到来を告げる「住田町夏まつり」(実行委員会主催)は27日、世田米の農林会館前広場で繰り広げられた。夏本番を感じさせる暑さの中で地元の子どもたちが開幕を飾り、活気を呼び込んだ。町内外から多くの人々が訪れ、手づくり感あふれる多彩な企画を楽しんでいた。

 

 実行委員会(会長・泉田静夫町観光協会長)は町や町観光協会、商工会、郷土芸能団体連絡協議会などで構成。これまで商店街を中心に開催していたが、通り沿いに設置する竹飾りなどにかかる負担軽減を図り、持続可能なイベントにしていこうと昨年から会場を農林会館前としている。
 この日は午前から気温が上昇し、準備に追われた実行委関係者も汗だくになりながら作業。農林会館前では「まつり昼の部」として、釜石鵜住居復興スタジアムでのラグビー日本代表対フィジー代表のパブリックビューイングが行われた。
 「夜の部」は世田米小の鼓隊演奏から始まり、開会式後には世田米保育園児がかわいらしい踊りを披露。有住、世田米の両中学校生は、迫力あふれるよさこい演舞を繰り広げた。
 「すみっこ菓子まき大会」では、包装に観光協会のPRキャラクター・すみっこがデザインされた菓子を用意。農林会館の正面玄関前から放たれた。
 「タワー・オブ・クッブ」では、木材を積み重ねる高さを競い、好評を博した。地域団体の大正琴演奏やよさこい演舞、ミニライブ、太鼓演奏、郷土芸能と、手づくり感あふれる企画で活気を呼び込んだ。
 夏まつりの一環として、昭和橋付近の蔵並みのライトアップは8月15日(木)まで毎晩実施する。
 いよいよ気仙でも、暑さに花を添える夏まつりシーズンに入った。大船渡市の三陸・大船渡夏まつりは8月2(金)、3(土)の両日、大船渡町の大船渡駅周辺地区で開催される。6(火)、7(水)の両日には、盛町灯ろう七夕まつりが、同町のさかり中央商店街などで繰り広げられる。
 陸前高田市では、7日に高田町うごく七夕、気仙町けんか七夕を予定。いずれも華やかに装飾された山車が繰り出し、復興へと歩み続ける各町を彩る。