真夏日に足元ヒンヤリ 〝住田らしさ〟を満喫 気仙川で「食と川床あそび」(別写真あり)

▲ 浅瀬に設置した川床に腰かけ、アユの塩焼きをほおばる子どもたち

 住田町世田米を流れる気仙川の町運動公園ふれあい広場付近で28日、住田食材研究会(及川喜悦会長)などが主体となって運営する「食と川床あそび」が開かれた。川べりに木製の川床を用意し、地元食材を味わいながら川遊びを満喫。真夏日の下で、涼感あふれる住田の雰囲気を存分に楽しんだ。

 

食材研などが運営

 

 川床あそびは、一昨年、昨年に続いて開催。本年度は、町による「みんなでできる町づくり事業」の補助を受けた。
 同研究会に加え、住田テレビ向けの独自番組を制作している「ねんぷにやっぺしの会」(岩城和彦会長)、「チェーンソーアート倶楽部杣遊会」(泉田晴夫会長)、交流人口拡大を見据え町地域おこし協力隊員が立ち上げた「アリス企画」(金野正史代表)などが運営・準備にあたり、気仙川漁協(小山公喜組合長)が協力した。
 会場となったふれあい広場付近には、気仙川の浅瀬が広がる。対岸には藩政期からの伝統を受け継ぐ蔵並み、下流には風情あふれる昭和橋があり、住田に息づく景観もイベントに生かした。
 夏休みに入った小学生を中心に町内外から約50人が参加し、開会式では及川会長が「みんなで元気に楽しみましょう」とあいさつ。川床付近では気仙川の一部がせき止められ、アユのつかみ取り体験が行われた。
 つかまえた魚は、すぐに炭火による塩焼きに調理。焼き上がると、子どもたちは幅8㍍の川床に腰かけて大胆にほおばり、おいしさを堪能した。
 この日は開幕前から気温が30度を超え、川岸に立っているだけで汗が噴き出る一日に。参加者は涼を求めるように清流に足を浸らせ、川床ならではの気持ちよさを楽しんだ。
 大槌町から訪れた大槌学園6年の黒沢悠太君(12)は「川に入って遊ぶのが楽しかった。川水は最初は冷たいと感じたけど、慣れてくると気持ちよかった」と話し、笑顔を見せた。
 昼食は釜炊きの白米や肉野菜炒め、鶏ハラミを具材に入れた焼きそば、焼きとうもろこし、ひっつみ、かまもちなど、いずれも住田の食材にこだわったものを用意。手づくり感あふれるもてなしで歓迎し、来場者を喜ばせた。