気仙各地で厳しい暑さ 3市町で「真夏日」観測 水遊びに歓声(別写真あり)

▲ プールで水遊びを楽しむ園児たち

梅雨明けはお預け

 

 30日の気仙地方は、高気圧に覆われて曇りや晴れとなり、前日に続いて厳しい暑さに見舞われた。盛岡地方気象台によると、大船渡、陸前高田、住田の3市町で最高気温が30度を超える「真夏日」を観測。向こう1週間、30度を超える日が続く見通しで、万全な熱中症対策が必要となる。
 同気象台によると、この日の最高気温は大船渡で31・5度(平年比4・7度高め)、陸前高田で31・0度(平年値データなし)、住田で31・3度(平年比3・2度高め)。気仙両市で今年初めて35度を超える「猛暑日」となった前日よりも下がったものの、蒸し暑い一日となった。
 こうした中、陸前高田市広田町の広田保育園(熊谷まり子園長、園児71人)では、玄関前に設置されたプールで、園児たちが水遊びを楽しんだ。水をかけ合ったり、水中にもぐったりして歓声を響かせた。
 吉田敬君(5)は「プールの中のボールを拾うのが楽しかった。またあしたも入りたい」とニッコリ。吉田美海ちゃん(4)は「プールは気持ちよくて大好き。水に顔をつけるのも大丈夫です」と話していた。
 気象庁は同日、東北南部(宮城、山形、福島)が梅雨明けしたとみられると発表。これで梅雨が明けていないのは、梅雨がない北海道を除き、東北北部(岩手、青森、秋田)のみとなった。
 盛岡地方気象台によると、31日の沿岸南部は高気圧に覆われるため、晴れや曇り。日中の最高気温は大船渡で35度ほどと、厳しい暑さが続きそうだ。
 同気象台の週間天気予報によると、8月6日までおおむね晴れや曇りが続き、最高気温は連日30度を超える見込み。気象台は「熱中症など健康管理に注意を」と呼びかけている。