あす、「夏まつり」開幕 新中心市街地会場に 大船渡
令和元年8月1日付 7面

大船渡市の夏を彩る「三陸・大船渡夏まつり」(同実行委員会主催)は2(金)、3(土)の両日、大船渡町の大船渡駅周辺地区で行われる。東日本大震災後に生まれた新たな中心市街地での開催は、今回が初めて。海上七夕の大船渡湾内巡航をはじめ、2日目には恒例の道中踊りや花火大会も予定しており、多くの来場を呼びかけている。
道中踊りや花火大会も
夏まつりは、「海のまち・大船渡」を象徴する一大イベント。震災後は土地区画整理事業などのかさ上げ工事が本格化していない同駅付近の地域、野々田岸壁港湾道路、市魚市場で行ってきたが、今年は復興が進む中心市街地が会場となる。
まつりは、2日午後4時からの海上七夕湾内巡航で幕開け。イルミネーションや短冊などを装飾した23隻の船団が航行し、細浦新港、蛸ノ浦漁港、茶屋前岸壁で歌謡ショーと招福餅の振る舞いを行う。
2日目の3日は、午前11時からキャッセン・モール&パティオ駐車場で大船渡青年会議所主催の「新興!!ミートインおおふなと〜おいしいお肉大集合!!〜」を開催。茶屋前岸壁大船渡丸特設ステージでは、午後1時15分から余興が始まり、同4時30分から開催式、同5時20分からは再び余興を行う。
茶屋前臨港道路では、同6時からメーンの市民道中踊りを展開。今年は震災後最多となる28団体、1324人が参加予定で、『気仙甚句囃子』と『おおふなと椿音頭』を華やかに踊る。
夢あかりや走馬灯への点火などをはさみ、まつりのフィナーレを飾る花火大会は同7時30分にスタート。大船渡湾内の台船から8000発が打ち上げられ、市民協賛花火の「ウルトラスーパージャンボスターマイン」は、同8時ごろの見込み。最後は茶屋前岸壁北側で震災後初の「ナイアガラの滝」を行う。花火の前半(同7時40分ごろから)には、市内のサンマ船による模擬操業披露も実施する。
実行委では、同岸壁に花火大会の観覧場所を開設。災害等の発生に備えて通路を設け、観覧者数を限定する計画で、実行委や警備担当者の指示に従うよう呼びかけている。
会場周辺には駐車場がないため、実行委ではシーパル大船渡、森下水産第三工場、橋爪商事、旧マイヤ配送センター、大船渡青果に臨時駐車場を開設。臨時駐車場と会場(茶屋前岸壁入り口)を結ぶ無料シャトルバスは、3日午後1時〜9時30分に運行し、JR大船渡線BRTも臨時便を増発する。
まつりの催事日程は別表。
商業施設では関連イベント
夏まつりに合わせ、大船渡駅周辺の商業施設では各種イベントを開催。多くの来場を呼びかけている。
㈱キャッセン大船渡は2、3の両日、「キャッセンのなつまつり」を実施。千年広場では両日の午前10時〜午後4時、親子で水遊びが楽しめる「ウォータースプラッシュパーク」(有料)を設ける。
モール&パティオ特設会場では、初日の午後3時〜8時と2日目の午前11時〜午後9時に、「おまつりこども縁日」やライブ、舞踊などの「ステージイベント」、サテライト石鳥谷のコーナーを予定。
3日は、フードヴィレッジ特設会場で午後1時〜9時に「キャッセンせんべろ横丁」を行う。こども縁日とせんべろ横丁は有料で、当日本部テントでおまつりチケットを販売する。
おおふなと夢商店街では、3日正午〜午後8時に軽食販売などを行う「夢屋台村」を開設。大船渡商工会議所女性会の太鼓演奏(同3時、同5時30分)、フラダンスショー(同4時)、封筒の家ワークショップ(随時)も予定する。