気仙も夏本番突入 東北北部梅雨明け 炎暑続き今後も注意を
令和元年8月1日付 1面

仙台管区気象台は7月31日、気仙を含む東北北部(岩手、青森、秋田)が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より3日、昨年より12日それぞれ遅い。夏の日差しが注いだこの日は、最高気温が大船渡で35度を超え、7月29日に続いて今年2度目の「猛暑日」に。今後も暑い日が続く見込みで、いよいよ気仙も夏本番に突入した。
この日の気仙地方は高気圧に覆われて夏空が広がり、気温もグングン上昇。盛岡地方気象台によると、最高気温は大船渡で35・1度(平年比8・2度高め)、陸前高田で34・3度(平年値データなし)、住田で33・8度(平年比5・6度高め)と、汗が噴き出るような暑さとなった。
こうした中、陸前高田市小友町中西の上野文雄さん(76)方では、ヒマワリ畑の黄色い花が夏空に向かって咲いている。
麦などの作付けを休んでいた畑の一部を使い、上野さんと妻・テル子さん(75)が平成28年にヒマワリを育て始めた。当初は、腰ほどの高さでそろい「かわいらしかった」というが、年を重ねて今では3㍍以上に伸びたたくましいものも見られる。
今年は、例年より10日ほど早めの6月下旬に開花。現在、見ごろを終えそうな花もあるものの、青空と太陽が似合う〝夏の象徴〟に、テル子さんは「今年もこの時期が来たなという感覚。やはり花はいいですね」とほほ笑んだ。
同気象台によると、1日の沿岸南部は高気圧に覆われて好天の予報。最高気温は大船渡で35度ほどと、引き続き厳しい暑さとなりそうだ。
向こう1週間も晴れや曇りとなり、最高気温は30度を超える日が多い見通し。熱中症になる危険性が高く、気象台は注意を呼びかけている。