「食と涼」で盛夏に活気 そば大食い大会で〝熱戦〟 滝観洞まつり 住田(別写真あり)

▲ 子どもたちも果敢に挑戦した滝流しそばの大食い大会

 住田町上有住の滝観洞観光センターによる「滝観洞まつり」は4日、同センターなどで開かれた。滝流しそばの大食い大会など、食にちなんだ企画や多彩な芸能披露で歓迎。この日も真夏日の厳しい暑さに見舞われた中、涼を求めて気温10度前後の洞内を巡る来訪者も多く、にぎわいに包まれた。

 

ヒンヤリ求め入洞も盛況

 

 滝観洞は、長い時間をかけて自然がつくりだした鍾乳洞。洞口から約880㍍地点には、洞内の滝としては日本一を誇る落差29㍍の「天の岩戸の滝」がある。洞内の気温は年間を通じて10度前後とあって、夏には涼を求める観光客らでにぎわいをみせる。
 まつりは、施設を生かした多彩な企画を楽しんでもらおうと、毎年この時期に開催。開幕を飾った名物・滝流しそばの大食い大会には、子どもと大人(中学生以上)の部に計20人余りが参加した。
 〝源流〟からすべり落ちてきたそばを次々とかきこみ、参加者は時間の経過とともに苦悶の表情を浮かべながらも、はしを動かし続けた。見守った来訪者も「がんばれ!がんばれ!」などと声を上げ、盛んにエールを送っていた。
 この日の住田の最高気温は30・7度(平年比2・2度高め)で、10日連続の真夏日。洞内独特の〝ヒンヤリ〟を楽しもうと入洞者は昨年を大幅に上回る365人に上り、天の岩戸の滝からのミストを浴びながら達成感を味わった。
 大船渡市三陸町綾里在住で、家族と訪れた高田高校2年の熊谷祐未さん(16)は「洞くつの中は歩くのが少し大変だったけど、涼しかった」と話し、笑顔を見せていた。
 屋外では、幅広い年代の地域住民によるよさこい演舞から始まり五葉山火縄銃鉄砲隊の演武も。川魚の塩焼きをはじめ、軽食類の販売も好評を博した。
 滝観洞はお盆期間中も営業し、入洞受付は午前8時30分〜午後4時30分。問い合わせは同センター(℡48・2756)へ。