「オキライサマー」熱く 音楽や花火楽しむ 大船渡

▲ 9回目を迎えたオキライサマーで音楽ライブを楽しむ来場者たち

若者中心に企画し9度目

 

 大船渡市三陸町の三陸公民館駐車場で11日、「okirai summer(オキライサマー)2019」(同実行委員会主催)が開かれた。東日本大震災後に若者たちが中心となって始めた音楽ライブと花火大会を組み合わせたイベントで、地元内外の人々が多彩な催しを楽しんだ。
 このイベントは、「復興への活力、そして追悼と祈りを」と、震災があった平成23年に始まった。東北の被災地などで花火を打ち上げて犠牲者の冥福と地域の復興を祈る「LIGHT UP NIPPON(ライトアップニッポン)」と併せ、震災の月命日でもある8月11日に開いており、今年で9回目を迎えた。
 会場内の特設ステージでは、地元の「和太鼓三扇会」と「LAWBLOW」を含む9組が、演奏や歌を披露。集まった若者たちが音楽に乗せて体を動かすなど、にぎやかな光景が広がった。子ども向けのワークショップや地元飲食店のコーナーも人気を集めていた。
 午後7時30分からライトアップニッポンの花火打ち上げがスタート。色とりどりの大輪が会場や海面を照らすたび、見物の人々から歓声が上がっていた。
 オキライサマー実行委では前々回から、インターネットのクラウドファンディングで花火の費用を中心とするイベント運営費への協力を呼びかけており、今回は400人以上が応援を申し出て目標額の200万円を上回った。
 また、越喜来地区の住民にも募金協力を呼びかけたといい、中野圭委員長(33)は「地元からも外からも、多くの皆さんが支えてくれて9回目を迎えることができた。地域のイベントとして浸透できるように続けていきたい」と話していた。