新中学校名は「東朋(とうほう)」に 4候補の中から決める 赤崎・綾里統合推進協

▲ 統合後の新校名を「東朋」に決めた赤崎・綾里地区学校統合推進協

 大船渡市の赤崎・綾里地区学校統合推進協議会(金野律夫会長、委員24人)は22日夜、赤崎中学校で第6回会議を開いた。赤崎、綾里両中学校の統合による新校の名称選定に関し、前回会議で同協議会の総務部会が示した4候補を巡って意見を交換。採決の結果、「市内の東に位置する学校で、朋(とも)と学びながら発展してほしい」との意味を込めた「東朋(とうほう)中学校」に決めた。校名は今後、市教育委員会での承認と市議会での議決を経て、正式決定する見込み。

 

議決など経て正式決定へ

 

 赤崎、綾里両中学校の統合は、市教委が策定した市立小・中学校適正規模・適正配置基本計画に基づき、保護者間や学区地域での協議等を経て決定。各校は令和2年度末で閉校し、3年4月から現在の赤崎中校舎で新校としてスタートを切る。
 同協議会は、統合による新校の設置にあたり、名称や校歌、校章の選定、通学の安全確保などを検討する機関。第6回会議には委員20人のほか、市教委の小松伸也教育長、金野高之学校統合推進室長らが出席した。
 先月開かれた第5回会議では、校名、校歌、校章の選定に関し、総務部会が示したたたき台をもとに意見を交換。「現在受け継がれている両校の文化・伝統で、良いものを有効活用した方がよい」とする協議会の方向性、現校名や地名が入っていないものを踏まえ、校歌は赤崎、校章は綾里のものをそれぞれ引き継ぎ、校章には新たな由来・意味も付することとした。
 第6回会議では、校名の協議を継続。前回総務部会が提案した四つの候補から、出席委員一人一人がふさわしいと思う名称を挙げていった。
 提案された新校名の候補のうち、「大船渡東」と「東」は、市の東方に位置する学校として、高い志を持ち、太平洋にのぞむ日のいずる東から大きく羽ばたいてほしいとの願いを託している。「第二」は市内で2番目に統合する中学校として、「東朋」は〝東〟に学友や仲間、優れているなどの意味がある〝朋(とも)〟を加え、朋と学びながら発展するという意味を込めた。
 委員らからは、「朋と学びながら発展するという意味がいい」「新しい学校として、これからともに学ぶという意味が込められている」などの理由から、「東朋」を挙げる声が最も多かった。一方、「分かりやすく、シンプル」として「第二」、「東側に位置する学校として分かりやすい」「大船渡東であれば、中央に行っても地名が入っていて分かりやすい」として「東」「大船渡東」を支持する委員もあった。
 赤崎、綾里両中学校が全校生徒や教職員向けに行った校名のアンケート結果も報告。両校ともに最も多かったのが「東朋」だったとした。
 これらも踏まえ、挙手による採決で新校名を選定することとし、半数以上が支持した「東朋」に決定。名称は今後、市教委定例会での承認、市議会での議決を経て正式決定となる見通しという。
 協議会では今後、生徒の通学や閉校、開校準備に向けた話し合いを進めていく。市教委では10月以降、各地区の小中PTAを対象に通学に関する説明会を予定している。