地域ぐるみで児童の安全を 竹駒小の下校見守り役に〝新戦力〟 陸前高田
令和元年9月19日付 7面
陸前高田市の竹駒小学校(志田知美校長、児童52人)は、東日本大震災後実施している下校時の見守り対策を見直し、地域の協力を受けながら安全確保を図る取り組みを始めた。これまで教員や学校支援ボランティアが児童に同行してきたが、担い手不足で活動維持が困難となっていた。竹駒町民や事業所社員が新たに活動に加わり、今後は下校ルートの要所に担当者が立ち、児童を見守っていく。学校側は持続可能な体制構築に向け、引き続き町民らへの協力を呼びかけていく。
町民や事業所社員が担い手に
同校の呼びかけに応え、見守り活動に加わったのは、町民6人と学校そばに事業所を構える髙惣建設㈱高田営業所(本社・奥州市、小野寺正晴所長)。
新体制での活動は17日からスタート。初日は低学年児童の下校時間に合わせ、主要ルートの数カ所にそれぞれ担当者が立った。
このうち、同営業所は週2回見守りに当たる。同日は女性社員2人が、営業所付近から竹駒神社社務所までの約400㍍を1年生2人と一緒に歩いた。
保護者の一人は「地域で子どもたちを見守っていただき、大変ありがたい。事業所も協力してくれるのは素晴らしいこと」と感謝する。
同営業所は「地域の子どもたちのためならば」と、見守り活動への協力を申し出た。小野寺所長は「社員の中にも子育て世代がいる。事業所が学校のそばにあるのも縁。今後もできる範囲でお手伝いしていきたい」と話した。
児童の主な下校ルートは三つ。児童に同行するこれまでの活動は、市内外の5人が登録する学校支援ボランティアと教員の限られた人員で維持してきた。
しかし、ボランティアの体力的負担が大きく、さらに今年、通学路周辺ではクマに加え、イノシシの目撃情報もあり、懸念材料が増えた。教員数も限られ、本年度は希望する児童向けに開設する放課後学習教室「わくわく教室」を休止するなどの影響が出たことから改善策を模索。竹駒地区コミュニティ推進協議会などを通じて地域に窮状を伝え、7月から新たな担い手を募ってきた。
増員を受け、同校は休止中のわくわく教室を9月末から再開する。見守り活動は、一人一人の負担軽減を図るべく、随時協力する町民らを受け付けている。
志田校長は「地域とのつながりが強いのが本校の特色。児童たちには災害時に主体的に避難する行動のあり方を伝えているが、地域ぐるみで見守っていただけるのは大変心強い。さらにその輪の中に企業さんも入っていただき感謝しかありません」と話した。
見守り活動に関する問い合わせ、申し込みは同校(℡54・3039)へ。






