第22代議長に瀧本氏 副議長は菅野氏 監査は佐々木初氏 住田町議会

 改選後初めてとなる住田町議会(定数12)の臨時会は1日、議場で開かれた。注目の正副議長選では、議長に瀧本正德氏(71)=無3期・世田米、副議長に菅野浩正氏(72)=同・同=が選出された。監査委員は、佐々木初雄氏(75)=無2期・同=の選任に同意。総務教民、産業経済、広報編集の各常任委員なども決め、新体制による議会運営がスタートした。
 4年間の新任期初日に開かれた臨時会には、先月17日告示の町議選で当選した12人全員が出席。仮議席指定後に議長選が行われ。単記無記名方式での投開票の結果、
瀧本 正德 無3期 9票
林﨑 幸正 無5期 3票
となり、瀧本氏が第22代(14人目)の議長に選ばれた。
 瀧本新議長は「町、町民のため、各議員の思いと力を十分に発揮できるよう公平、活発、円滑な議会運営を進め、地域住民に開かれた議会を目指し、町勢発展と福祉向上に全力を尽くす」と、決意を誓った。
 続く副議長選も単記無記名方式で行われ、
菅野 浩正 無3期 7票
阿部 祐一 無5期 3票
村上  薫 無5期 2票
の結果となり、菅野氏の当選が決まった。
 菅野新副議長は「議長と一体となって努める。なお一層のご指導、ご協力を」と述べた。
 その後、各常任委員や議会運営委員を選任し、各委員会の正副委員長を互選。気仙広域連合や大船渡地区環境衛生組合などの議会議員の選挙も行われた。
 町当局から議会選出の監査委員選任の議案が上程され、佐々木氏の選任案に対し、全会一致で同意した。
 教育委員の任命では髙橋誠治氏(71)=上有住字大畑=の再任を同意。大船渡市との定住自立圏形成協定締結に関する議案も、原案通り可決した。
 新任期最初の議会を受け、神田謙一町長による基本方針演述も行われた。医療・福祉、産業、教育や住生活各分野の振興策を掲げたうえで「将来をしっかりと見据えながら着実に歩みを進め、未来を生きる世代に自信を持って託せる住田町をつくっていく」と、改めて決意を示した。
 各常任委員会と議会運営委員会の各委員、正副議長と監査委員の略歴などは次の通り(◎は委員長、○は副委員長)。
 【総務教民常任委】◎佐々木春一(共)○高橋靖(無)村上薫(無)佐々木初雄(無)荻原勝(無)
 【産業経済常任委】◎佐々木信一(無)○阿部祐一(無)菊池孝(無)林﨑幸正(無)菅野浩正(無)水野正勝(無)
 【広報編集常任委】◎菅野浩正○佐々木春一、佐々木信一、佐々木初雄、荻原勝、水野正勝
 【議会運営委】◎村上薫○高橋靖、菅野浩正、佐々木信一、佐々木春一
 【気仙広域連合議会議員】高橋靖、佐々木信一
 【大船渡地区環境衛生組合議会議員】村上薫、荻原勝
 【大船渡地区消防組合議会議員】林﨑幸正、佐々木春一
 【岩手沿岸南部広域環境組合議会議員】阿部祐一、水野正勝

 

正副議長、監査委員の略歴

 

 瀧本正德議長(たきもと・まさのり)県教委学校事務職員などを経て、平成23年に町議初当選。現在3期目。総務教民常任委員長、産業経済常任委員長、議会運営委員長などを歴任。県立高田高校住田分校卒。宮司。世田米字城内66。71歳。
 菅野浩正副議長(かんの・こうせい)岩手県交通勤務などを経て、平成23年に町議初当選。現在3期目。産業経済常任委員長などを歴任。大股中学校卒。農業。世田米字金成7。72歳。
 佐々木初雄監査委員(ささき・はつお)陸前高田市農協勤務などを経て、平成27年に町議初当選。現在2期目。産業経済常任副委員長などを歴任。県立農協講習所修了。農業。世田米字和山64。75歳。