「住田らしさ」を快走で満喫 世田米でトレイルランニング大会(別写真あり)

▲ 山々を背に笑顔でスタートする選手たち

急勾配の林道をはじめ住田らしさにあふれるコース設定に

 第1回住田町つながりトレイルランニング大会(同実行委主催)は20日、世田米の町役場を発着点とする約20㌔のコースで行われた。町内外から64人が参加し、神社へと続く石段や気仙川沿い、急勾配の林道と、街並みや自然を生かしたコースを疾走。沿道では地域住民らがエールを送ったほか、実行委は完走した選手たちを地元食材でもてなし、住田らしさにあふれる運営で成功に導いた。

 

石段や林道がコースに

地元内外から64人参加

 

 トレイルランニングは、自然に囲まれた中を走るアウトドアスポーツの一つ。ランナーそれぞれのペースで気軽に楽しむことができ、各地で大会が生まれている。
 町内では、新たな資源活用や交流人口拡大につなげようと、昨年3月に仮設住宅住民らのコミュニティー支援活動などを展開する一般社団法人・邑サポートや、同・SUMICA、町地域おこし協力隊、住民有志らで構成する実行委(多田欣一会長)が発足。同8月にはプレ大会を開き、住田開催の運営ノウハウを養った。
 今年の本大会は、炎天下での実施を避け、町内の各種イベントと比較的重ならない時期に開催日を設定。プレ大会での好評を聞いた県外在住者や、地元開催を楽しみにしていたランニング愛好者ら64人が参加した。
 役場前での開会式では、多田会長が「これから良い大会になっていくように、皆さんのご協力をお願いしたい」とあいさつ。参加者を代表し、プレ大会時から運営にかかわってきた東京都在住の村越豊さん(52)が「住田の皆さん、準備をしてくれてありがとう。みんなとつながるぞー」などと宣誓した。
 スタート後、世田米商店街沿いを駆け抜けた選手に立ちはだかったのは、急勾配で知られる天照御祖神社の石段。息を切らして抜けた後は気仙川沿いを走り、住田フーズの対岸ではチェーンソーアート杣遊会(そまゆうかい、泉田晴夫会長)が設置した〝給水所〟でひと休み。そこからの林道は、思い思いのペースで汗を流した。
 最初に役場前のゴールテープを切ったのは上有住の金野賢二さん(34)で、1時間45分32秒で走破。全選手が4時間を切り、完走の喜びを分かちあった。
 実行委員会やボランティアスタッフら計約50人は、事前の草刈りなど入念に準備を重ねたほか、当日はコースの安全確保や選手誘導などスムーズな運営を展開。手づくり感あふれる地元料理も用意し、選手たちと交流を深めた。
 選手としては最年長参加となった大船渡市大船渡町の東昇さん(69)は「最初の石段にびっくりしたし、林道の中は坂道が続いて、道中で『よくこんな大変なコースを見つけたな』と思ったぐらい。ゴールした後には、食べきれないくらいの料理を用意していただいて、最高のもてなしだった」と話していた。