5度目の民俗芸能大祭 伝承への機運も高める 気仙内外の10団体が大船渡で競演(動画、別写真あり)
令和元年10月29日付 3面

インドネシア・バリ島のバロンダンスの披露も
大船渡市郷土芸能活性化事業実行委員会(委員長・平山徹同市郷土芸能協会長)主催の「黄金けせん!民俗芸能大祭Part5」は27日、盛町のリアスホールで開かれた。気仙2市1町と仙台市、インドネシアの10団体の郷土芸能などが舞台で競演し、来場者は地域ごとの特色ある踊りを楽しみながら保存や伝承への機運も高めた。
この催しは、平成26年度まで気仙広域連合が開いた「気仙郷土芸能まつり」を引き継ぐ形で翌27年度からスタート。心の復興のよりどころとなる一方で、後継者不足の課題も抱える郷土芸能について再認識するとともに、保存・伝承活動の高揚を図ろうとの狙い。
文化庁の文化芸術振興費補助金を受けての開催で、第49回大船渡市郷土芸能まつり、三陸国際芸術祭と連携。市郷土芸能協会が共催、NPO法人ジャパン・コンテンポラリー・ダンス・ネットワークが協力した。
約500人が来場。気仙からは地元大船渡市の小通鹿踊(日頃市町)、白浜剣舞(三陸町綾里)、甫嶺獅子舞(同町越喜来)、菅生田植踊(立根町)、永浜鹿踊(赤崎町)、門中組虎舞(末崎町)、陸前高田市小友町の只出おどり、住田町下有住の高瀬鹿踊が披露された。
甫嶺獅子舞や菅生田植踊りでは、児童たちも熱演。江戸時代末期〜明治ごろに歌舞伎役者が伝えたとされる只出おどりは、東日本大震災での休止を経て、今夏に地域住民によって再開に至ったもので、着物姿の女性たちが「只出あいや」と「みめより」を舞い、大きな拍手を受けていた。
このほか、仙台市泉区の上谷刈(かみやがり)鹿踊り、インドネシア・バリ島のバロンダンス&トゥラン・ブーランも出演。
このうち、バロンダンスは疫病や飢饉(ききん)など厄よけのためバリ島の集落ごとに踊られるものといい、気仙の獅子舞や権現さまも似た性格を持つ。舞台では異国情緒あふれるガムランの音とともに踊り、来場者を魅了した。
この日の夕方には同市大船渡町のキャッセン大船渡でも披露があった。
幕あいには、それぞれの芸能の由来や特徴の解説もあり、来場者たちは鹿踊や獅子舞など同じジャンルにおける違いも確かめるようにしながら、熱心に見入っていた。
平山委員長は「大きな拍手と力強い声援が励みとなる。古来からの伝統芸能を継承する誇りを持ち、今後も末長く継いでいきたい」と話していた。





