「子ども食堂」開設目指す 居場所づくりや支援目的に 大船渡で説明会

▲ 子ども食堂開設に向けて開かれた説明会

 大船渡市のおおふなと男女共同参画「うみねこの会」(山下タエ子会長)は28日、盛町の働く婦人の家で、同市での「子ども食堂」開設に向けた説明会を開いた。子どもの居場所づくりや生活困窮者の支援につなげるもの。会員など市内の有志18人が参加し、11月の実行委員会設立に向けて意見交換した。

 

11月の実行委設立決まる

 

 子ども食堂は、地域のコミュニティー形成、生活困窮世帯や孤食の子どもへの食と居場所の提供などを目的にした場。地域の中で参加者に無料または安価で食事を振る舞い、心のケアにつなげる。
 活動は全国的に広まっており、気仙では陸前高田市でも取り組みが始まっている。
 初となる大船渡での子ども食堂開設に向けた説明会開催は、盛岡市を拠点に同食堂開設を推進するNPO法人・インクルいわて(山屋理恵理事長)からの呼びかけに応じたもの。
 県男女共同参画センターでセンター長を務める山屋理事長が、設立10周年を迎えたうみねこの会の記念行事で講演したのがきっかけとなり、山下会長が中心となって準備を進めてきた。
 説明会には、生活困窮者らに地域から集めた食料品を配る「フードドライブ」を推進している大船渡市やJAおおふなと、子ども食堂に関心を持つ市民らが集まった。
 前半は、インクルいわて内にある子ども居場所ネットワークいわての川守田栄美子さん(58)が、同食堂の概要と各地への広がりについて説明。「一口に〝子ども食堂〟と言っても、地域によってさまざまな形態がある」とし、同食堂の取り組み内容が多様化している現状にも触れた。
 川守田さんは「一見すると生活困窮者だと分からない人も、言葉を交わして交流することで問題点が見え、解決の糸口につながる場合がある。周囲に話ができる人がいない人たちを精神的にサポートしたり、高齢者の活躍の場をつくるという意味でも、食堂開設は意義があるのでは」と語りかけた。
 後半は、参加者らがそれぞれの立場から意見を出し合い、情報を交換。フードドライブなどを通じ、市内で100世帯ほどが生活苦に陥っているという情報もあり、開設への機運を高めた。
 そのうえで、同食堂開設に向けた第1回実行委員会を11月15日(金)に同働く婦人の家で実施することを決定。12月22日(日)に市内で同食堂をプレオープンし、来場者の反応を見たうえで来春に会合を持つことも決めた。
 山下会長(72)は「生活保護の対象の一歩手前という家庭が思った以上にあり、増える傾向という話も聞いている。大船渡の将来を見据え、地域のニーズに応えられる活動を展開していきたい」と話している。
 取り組みの詳細や協力に関わる問い合わせは山下会長(℡080・1838・1187)まで。