新会頭に米谷氏を選出 新任期の役員体制決まる 大船渡商工会議所

 大船渡商工会議所の第70回臨時議員総会は1日、盛町の同会議所で開かれた。任期満了に伴う選挙や選任で選ばれた議員らが出席し、新たな会頭にはこれまで副会頭を務めてきた米谷春夫氏(72)=㈱マイヤ代表取締役会長=を選出。副会頭は水野公正氏(72)=水野石油㈱取締役会長=を再任したほか、新たに細川廣行氏(68)=東北汽船港運㈱代表取締役社長=と橋爪博志氏(49)=橋爪商事㈱代表取締役社長=を選任し、新体制が決まった。

 

副会頭は2人が新任に

 

 商議所の議員(1号~3号)選挙・選任は、10月31日の任期満了に伴って実施。3号は常議員会での選任、2号は商業、建設工業など8部会それぞれからの選任、1号は選挙(定数を超えなかったため無投票)により、3号13社、2号30社、1号44社の合計87社が決まった。
 新議員の任期初日に開かれた臨時議員総会には、本人、委任合わせて86社が出席。齊藤俊明会頭(78)のあいさつ、議員の選挙・選任結果などの報告後、会頭選任などの6議案を審議した。
 会頭の選任では、齊藤会頭が「本日をもって会頭を退任し、後任を提案したい」と述べ、副会頭の米谷氏を指名。全会一致で承認された。
 続いて、米谷会頭が副会頭に水野氏、細川氏、橋爪氏を指名。専務理事には新沼邦夫氏(68)を再任し、常議員25人、監事3人も決まった。
 米谷会頭は「皆さま方の協力のうえ、努力を重ねていきたい」とあいさつ。細川副会頭は「大船渡の地域課題を見つめ、輝かしい将来に向かって進んでいきたい」と、橋爪副会頭は「皆さまのご指導を受けながら、焦らずに進んでいきたい」とそれぞれ抱負を述べた。
 また、今回退任した齊藤前会頭と中井昭樹前副会頭(70)はそれぞれ顧問に就任。両氏は退任あいさつを行い、これまでの感謝の思いを表すとともに新体制にエールを送った。
 米谷会頭は報道陣の取材に対し、「これからは今まで以上に厳しい環境になる。責任は重く、一人でクリアしていくのは至難の業になるが、議員や会議所職員の建設的な意見を収集しながら、実行度を上げる努力をしたい」と話していた。
 新役員、議員の任期はいずれも11月1日から3年間。正副会頭の略歴は次の通り。新役員、1~3号議員、部会役員の名簿は後日紹介予定。
 米谷春夫会頭(まいや・はるお)平成3年㈱マイヤ代表取締役社長、同30年代表取締役会長。平成3年常議員、同22年副会頭。陸前高田市竹駒町。72歳。
 水野公正副会頭(みずの・こうせい)平成4年水野石油㈱代表取締役社長、同25年取締役会長。同10年議員、同19年常議員、同22年副会頭。大船渡市盛町。72歳。
 細川廣行副会頭(ほそかわ・ひろゆき)平成元年東北汽船港運㈱常務取締役、同25年代表取締役社長。平成28年常議員。大船渡市末崎町。68歳。
 橋爪博志副会頭(はしづめ・ひろし)平成22年橋爪商事㈱専務取締役、同25年代表取締役社長。同22年常議員。大船渡市大船渡町。49歳。