早期問題解決へ論戦 木工2事業体債権巡り 住田町議会12月定例会一般質問
令和元年12月11日付 1面
改選後初の定例会となる住田町議会12月定例会は10日に開会し、会期を13日(金)までの4日間と決定後、荻原勝、阿部祐一、村上薫(いずれも無所属)の3議員が一般質問を行った。世田米で木工団地を形成する三陸木材高次加工協同組合と、協同組合さんりくランバーの計10億円超に及ぶ債権回収問題は複数議員が取り上げ、早期解決に向けて論戦を交わした。
2事業体の債権回収問題を追及したのは、阿部、村上両議員。9月下旬に、町が両事業体から経営分析に関する書面を受け取って以降の対応を質した。
神田謙一町長は、2事業体からの書面には催告書で求めていた今後の返済方法や事業運営のあり方などの記載がなかったため、再度回答を求めたと説明。受理した書面の財務内容に関しては、公認会計士に分析を依頼し、今月中に報告を受ける見通しを示した。
阿部議員は再質問で「平成19年に多額融資が必要となった責任が経営陣にはある」と指摘。横澤孝副町長は「事業体に求めている経営改善計画の中で明確になるものと考える」と答弁し、融資した町の責任については「産業振興や雇用確保の観点から、議会と一緒に判断をしながら融資に踏み切った。今後も早く解決に至るよう、議会のみなさんと協議を重ねながら努力したい」と述べた。
村上議員は「神田町政1期目の残り1年8カ月の間に、解決できるか」と質問。神田町長は「今まで、なぜ時間がかかっているかも含めて精査しており、中身が見えてきていない部分が多々あると感じている。(町議も加わっている)対策チームなどでの協議をもとに、今後の対応を固めたい」と述べた。
両議員は防災対策でも論戦。阿部議員は、10月の台風19号襲来時に全利用者が高台の世田米中に避難した特別養護老人ホームすみた荘について「施設は気仙川に隣接しており、洪水対策として、さらなるかさ上げが必要では」と迫った。
これに対して神田町長は、気仙川全体では「30年に1度」規模の洪水を想定した対策が進む一方、同施設沿いの築堤はすでに「70年に1度」規模で整備されていると説明。そのうえで「県に対しては、まずは気仙川、大股川全域で『30年に1度』規模に対応した護岸整備の早期完了を要望していきたい」と語った。
村上議員は、自力避難が困難な要支援者名簿を平常時から自主防災組織などに提出が可能とする他自治体の動きにふれ、「住田町でも条例制定を目指すべき」と提言。
佐々木光彦保健福祉課長は「当町で作成した災害時要援護者登録台帳は、地域の実情を把握している民生委員が個別の避難プランも含めてまとめたもの。今あるコミュニティーを確認した中で実行性ある台帳となっており、現在は考えていない」と答えた。
トップ登壇の荻原議員は、世田米の気仙川に架かる昭和橋について質問。架け替え期間中における歩行者の移動手段を確保する仮設橋の設置場所や費用負担、安全対策などの説明を求めた。
神田町長は仮設橋は現橋下流に設け、工事費用負担については、整備を担う県と協議中と答弁。具体的な構造や整備時期に関しては、山田研建設課長が「幅員が2㍍で、手すり付きの鉄骨構造。おおむね年度内から工事に入り、来年度中盤での完成を見込む」と説明した。さらに、架け替え工事は来年度後半から本格化し、整備期間は令和4年度末まで要する見通しにもふれた。
今定例会の日程次の通り。
▽11日=本会議(一般質問、4人)▽12日=休会▽13日=本会議(議案審議など)






