アワビ 今季も不漁に 気仙は7日現在で約5㌧ 前年同期比19・4%減
令和元年12月20日付 7面
本県のアワビが、今季も不漁に見舞われている。県漁連がまとめた今月7日現在の水揚げ量は、気仙地区が5・03㌧で前年同期比19・4%減と、不漁だった昨年をさらに下回っている。近年続く不漁は、海藻が減少・消失する「磯焼け」が主な要因として考えられているほか、今季は序盤からしけによって漁ができない日も続いた。今年は資源保護の観点からアワビ漁を見送る漁協もあり、水揚げ量の減少は避けられない状況だ。
海況にも恵まれず
県漁連によると、同日現在の県全体の水揚げ量は62・49㌧で、前年同期を20・4%下回っている。近年続く不漁を背景に、気仙地区では大船渡市の綾里漁協が全域で、越喜来漁協と陸前高田市の広田湾漁協が一部海域で漁を見送るという異例の措置が取られている。
今年は台風19号などの影響により、第1期解禁日が例年の11月1日から6日に変更されたが、その後も天候の影響で口開けできない日々が続き、気仙地区では解禁から2週間以上たった22日に待望の初漁を迎えた。
気仙地区の同日の水揚げ量は約2・8㌧。初漁の数量こそ昨年を約1・6㌧上回ったものの、その後は海況にも恵まれず、今月7日現在では予定数量10・5㌧の48%にとどまっている。
同日現在の気仙地区以外の水揚げ量をみると、上閉伊8・33㌧、山田4・23㌧、宮古24・52㌧、久慈7・85㌧、種市12・51㌧。気仙を含む県内5地区で予定数量の半数に満たず、県全体では予定数量149㌧の41・7%。
10月に盛岡市で開かれた第1期アワビ事前入札会では、近年続く不漁による品薄感などから、気仙地区の10㌔当たりの平均価格が前年同期比1万2676円増の11万円台にまで高騰。今月6日に行われた第2期入札では、若干の落ち着きをみせたが、平均10万9424円と高値が続く。
ここ数年の不漁は、アワビの餌となる海藻類が減少、消失する「磯焼け」の深刻化が原因の一つとして考えられている。気仙のアワビ水揚げ量は、平成25年に77・2㌧だったが、26年は48・6㌧、27年は47・2㌧、28年は30・4㌧、29年は18・2㌧と年々減少している。
昨シーズンは、全県で数量が前年比5・1%減の139・8㌧、金額は同44・6%増の17億2978万円となった。気仙地区は、数量が前年比36・7%減の11・5㌧、金額は同3・3%減の1億2805万円だった。






