ここだけは〝別世界〟 道の駅ぽらんで「冬の種山で雪あそび」 住田(別写真あり)
令和2年2月4日付 7面
すみた種山ケ原直売組合と住田観光開発㈱が主催する「冬の種山で雪あそび」は2日、住田町世田米の道の駅・種山ケ原ぽらんで開かれた。施設内の雪をかき集めて整備したソリ遊びコースや、雪上を駆け抜ける競争など、沿岸部ではできない企画で歓迎。県内外から訪れた多くの親子連れが参加し、活気に包まれた。
暖冬乗り越えて開催
積雪が少ない地域の家族連れに楽しんでもらおうと、毎年この時期に企画。イベント恒例の「スライダーコーナー」は雪不足に悩まされたが、駐車場内の除雪を生かし、予定通り行われた。
高さや距離は例年の半分ほどの構造となったものの、保育園児らも気軽に楽しむことができるとあって、開幕時から大人気。滑走を終えると、すぐに笑顔でソリを引きながらスタート部へと駆け上がり、何度も爽快感を味わった。
宮城県気仙沼市から母親と一緒に訪れた齋藤もも香ちゃん(4)は、この冬初めてのソリすべりを満喫。「楽しい。何回もすべりたい」と、声を弾ませていた。
会場ではこのほか、雪の中に埋めたペットボトルを探す「宝さがし」ゲームや、投票付きソリレースも。勝利を目指して父母らが懸命に子どもを乗せたソリを引っ張りながら駆け抜け、活気に包まれた。
この日の住田の最高気温は6・7度(平年比3・5度高め)まで上がり、3月上旬並みの暖かさ。道の駅でも晴れ間が広がる時間帯が多く、過ごしやすい一日となった。
子どもたちはイベント企画だけでなく、雪の上に寝そべるなど、沿岸部ではできない冬ならではの遊びに夢中。施設内に常設されているすべり台やブランコに乗りながら白銀の景色を楽しむ光景もあり、にぎわいにあふれた。元気いっぱいの姿に、ともに訪れた父母らは目を細めていた。
終了後には、産直に並ぶ野菜などを生かしたせんべい汁の「おふるまい」も。屋外にはフランクフルトやソーセージの販売コーナーも設けられ、好評を博した。