大船渡の魅力を発掘 東京の学生団体 「かもめの玉子」PRに向け(別写真あり)

▲ さいとう製菓の工場を見学する学生たち

 東京都の大学生で構成する学生団体「Volante(ボランチ、石井李歌代表)」は、大船渡市のさいとう製菓㈱(齊藤俊満社長)が製造し、岩手を代表する銘菓として知られる「かもめの玉子」を関東でPRしようと活動している。これに合わせて岩手の魅力も発信しようと7、8の両日、男女計7人の学生が同市の観光地などを回り、地域外からの目線で魅力の掘り起こしを行った。
 同団体は「Made in japanを元気に」をモットーに平成24年に設立。埋もれている魅力を学生目線で発見・創出して広めていこうと、「商品開発」「地域活性化」「商品プロモーション」を軸として活動している。これまでに、企業とのコラボレーションによる文具やパンの共同開発、シンガーソングライターのPRなどを展開してきている。

 メンバーの一人である金野紗雪さん(上智大学2年)の父親が大船渡市猪川町出身で、帰省のたびに東京の友人たちにお土産として買っていく「かもめの玉子」が好評なことから、「誰からも愛される親しみのあるおいしさで、贈った側ももらった側も喜んでくれて、人と人とのつながりが生まれる。この〝つながり〟やおいしさをもっと広めたい」とかもめの玉子のプロモーションを発案した。
 昨年11月から企画が始動。「まずは自分たちが岩手の魅力を知る必要がある」と大船渡訪問を決め、さいとう製菓㈱が学生たちを受け入れ。同社と市観光推進室、岩手開発観光がツアープランを構築し、学生たちを案内した。
 このうち、7日は赤崎町にあるさいとう製菓㈱の工場見学や末崎町・碁石海岸での穴通船への乗船、陸前高田市の奇跡の一本松見学などを行い、大船渡町の産直施設・海の幸ふるまいセンターで夕食。工場見学では、同社の齊藤俊明会長がかもめの玉子誕生から今日に至るまでの苦労を学生たちに話した。
 8日は、三陸町綾里の恋し浜駅やキャッセン大船渡、かもめテラスを訪問。学生たちは三陸沿岸の誇る海岸の絶景などを楽しみ、旬の海の幸も堪能しながら、地元住民の気づかない大船渡の魅力を探っていた。
 受け入れ側の団体関係者からは「北里大学が移転し大学生と接する機会が少なくなった中、学生目線で観光スポットを回ってもらい、今後の参考になった」「学生の思うこと、感じることを聞けてよかった」といった声が上がっていた。
 同団体では今回のツアーも参考にしながら、今後はかもめの玉子のアンテナショップ開設や商品プロモーション映像の製作、関東の学生向けのツアープラン構築などを企画しており、学生とさいとう製菓㈱で話し合いを重ねながら取り組みを進めていく。
 同社総務部企画課の佐藤徳政さん(38)は「ともにアイデアを出し合って、いい企画にしていきたい。また、市内の企業・団体で協力しながら大船渡の魅力を発信し、観光振興を図っていきたい」と話していた。