「願いごと」来訪で成就を 滝観洞であすからバレンタイン企画 絵馬や〝清め石〟を用意 住田

▲ 最奥部の「天の岩戸の滝」で、絵馬の飾り付けや小石の投げ入れを企画

 住田町上有住の滝観洞観光センターは14日(金)から、家族や夫婦、カップルを主な対象とした「滝観洞バレンタインデー」を始める。願いごとがかなうとされる洞入り口前の「風恋橋伝説」にちなみ、絵馬の記入や〝清め石〟の投げ入れ、入洞料金割引などを企画。イベントは16日(日)までで、来訪を広く呼びかけている。
 全長3635㍍、高低差115㍍にも及び、国内屈指の鍾乳洞として知られる滝観洞。近くには、釜石花巻道路の「滝観洞インターチェンジ(IC)」がある。
 昨年3月には同道路が全線開通したほか、三陸沿岸道路とも接続し、交通アクセスが飛躍的に向上。気仙内外から乗用車で訪れる個人客が増加傾向にある。
 入洞時に渡る太鼓橋型の風恋橋には「想いを胸に風恋橋を渡り天空から輝き舞う、滝の雫を見れたら願い事が叶う」という伝説がある。若い男女の出会いの橋か、幸せを願う祈願橋か、さまざまな連想とロマンが膨らむ。
 また、洞内の「天の岩戸の滝」は男滝、洞内にある「小滝」が女滝と、夫婦滝に。男女の縁結びにちなむスポットが各所にある。
 同センターではバレンタインデーに合わせ、来訪者に「心温まるもてなしを」と毎年イベントを企画。入洞時に絵馬を受け取り、願いごとを記入して洞内最奥部にある「天の岩戸の滝」エリアに設ける箱に飾る。
 今年は新たな企画として、天の岩戸の滝前の湖底部に沈み、滝の水に清められた小石も用意。受験シーズンでもある中、神秘的な空間で来訪者にさまざまな願いをかけてもらうよう準備を整えた。
 小石は入洞時に受け取り、小滝の水で清めた後、その先にある観音像前で祈願を行う。折り返し地点となる天の岩戸の滝に向かって小石を投げ入れてもらうことにしている。
 また、来訪者には菓子のプレゼントも。昨年末から好評を博している夕方から夜間にかけてのライトアップも継続する。
 通常、入洞料金は大人1100円、小学生500円となっているが、期間中は家族や夫婦、カップルはそれぞれ200円割引とする。イベント初日の14日は平日だが、通常通り営業する。
 入洞時間は午前8時30分~午後4時。問い合わせは同センター(℡48・2756)へ。