全国の歌仲間に笑顔を あす東京のイベントに参加 住田のアカペラグループ(別写真あり)

▲ 練習に臨む住田バーバーショップコーラスのメンバーら

 住田町を拠点に活動しているアカペラグループ「住田バーバーショップコーラス」と「住田カルテット」は15日(土)、東京都の銀座ブロッサムホールで開かれる歌のイベント「東京コーラス40周年記念BarbershopShow」に参加する。本番に向けて練習を重ねてきた気仙内外のメンバーらが「全国の歌仲間と交流し、笑顔を届けたい」と成功を誓っている。
 女声の住田バーバーショップコーラスと男声の住田カルテットは、気仙3市町のアカペラ愛好者らが平成15年にそれぞれ結成。発起人で、同町教委の主任兼国際教育主事・美野マークさん(47)=カナダ出身、大船渡市立根町在住=が歌を指導し、月2回のペースで練習を行っている。
 今回参加するイベントは、国際的なアカペラ組織「Sweet Adelines International」の日本支部にあたる、東京の団体「SAI東京コーラス」が主催。活動開始から40年の節目を祝うもので、全国のアカペラ10団体余りが出演する。
 住田バーバーショップコーラスには、SAI東京コーラスのメンバーでもある傳田比左子さん(67)=東京都=が所属しており、これまで東京の歌仲間と住田の団体メンバーの交流を後押し。今回、SAI東京コーラスから「住田のみなさんも招きたい」という声がかかり、話を聞いた気仙の仲間たちが「自分たちの歌を全国の人に聴いてもらいたい」と出演を決めた。
 ステージでは、住田バーバーショップコーラスが10人で『Top
Of The World』など、住田カルテットが4人で『Auld Lang Syne(蛍の光)』など、それぞれ2曲歌う。
 両グループは12日夜、町生活改善センターで練習。
 本番が目前に迫る中だったが、メンバーらは「慌てず、自分たちのスタイルで」とのびのびと歌唱。指揮をするマークさんのジョークに笑ったり、ほかのメンバーが歌っている横で踊り出すメンバーもいたりと、気心知れた仲間と一緒に、美しいアカペラ4声のハーモニーを響かせた。
 マークさんは「他地域の歌仲間と交流の輪を広げられるチャンス。ステージでは、みんなと一緒にアカペラを楽しみたい」と本番を心待ちにしていた。