2年連続の準グランプリ 高田高の野呂さん受賞 ワカメ料理のコンテスト
令和2年2月21日付 7面


野呂 梓さん
陸前高田市の広田湾産ワカメを使ったオリジナルレシピの出来を競う「第6回W─1(ワカメ・ワン)グランプリ2019」本戦の結果がまとまった。予選で絞られた5品が東京・下北沢で審査され、高田高校の野呂梓さん(2年)が2年連続で準グランプリを受賞し、同校の加藤愛理菜さん(同)が4位となった。
下北沢で本戦
同コンテストは、気仙の特産品をPRする物産展などを手がける下北沢のしもきた商店街振興組合(柏雅康理事長)が主催。広田湾産ワカメの認知度向上による地域活性化を目的に、平成26年度から毎年行っている。
本年度は全国から37品の応募があり、1月、陸前高田市で予選会を開催。書類選考を通過した11品の中から本戦へと進む5品を決めた。
本戦は今月15日に下北沢成徳高校で開かれ、同組合や陸前高田市、日本わかめ協会などの関係者12人が審査員を務めた。同世代の交流の場とも位置づけ、同校と高田高の生徒が調理を担当。▽家庭で作れる料理▽レシピがワカメのおいしさを伝えられる▽レシピから料理を再現できる──の3点を基準に実食形式で審査した。
野呂さんのレシピ「海と山の宝石箱」は、輪切りし、中身をくりぬいた大根を器に見立て、その中にワカメや焼いたサケなど海の幸をとじ込めた。冬休みの間試作を重ねた自信作で、独自性とさまざまな食材を生かした工夫が高く評価された。
グランプリに輝いた東京都の女性考案の「ヘルシー!わかめの水餃子」とは1ポイント差。あと一歩及ばなかったが、野呂さんは「2年連続で準グランプリをとることができたうれしさの方が大きい」と喜び、「来年度もレシピを応募し、次こそはグランプリを取りたい」と意気込みを新たにした。
一方、加藤さんのメニュー名は「広田湾産わかめのミニ海鮮焼きそば」で、一口サイズに切ったワカメのシャキシャキとした食感を楽しめるのがポイント。加藤さんは「コンテストを通じて地元のワカメをPRできればうれしい」と話した。
しもきた商店街振興組合は今後、これまでのコンテストで上位となったメニューを紹介するレシピ集を発行することとしている。