大船渡の3団体に認定証 5年間漁船事故ゼロたたえ 釜石海上保安部(別写真あり)

▲ 阿部次長㊨から表彰状を受け取る鎌田支所長

 釜石海上保安部は、10〜12月の期間中に漁船の無事故を目指す運動「漁船セーフティラリーみちのく2019」の実施結果を発表した。昨年目標を達成した管内の漁協12団体のうち、5年間無事故を達成した大船渡市内の3団体を含む計5団体が、同保安部から認定証を受けた。
 この運動は、漁業者の海難事故が多い時期に、漁協組合員や関係者による安全操業、運航の声かけや、操業中の見張りの徹底、ライフジャケットの着用を啓発し、事故発生を抑止するもの。県農林水産部と県漁船海難防止連絡協議会が共催し、平成27年から昨年まで実施された。
 同保安部管内では今回、県内の参加27団体のうち、吉浜漁協、大船渡漁協赤崎支所、同末崎支所の3団体と釜石市の2団体が5年連続無事故を達成。それぞれ認定証の交付式が各地で行われ、たたえられた。
 このうち、26日は、阿部富二次長らが大船渡市漁協末崎支所(鎌田寿也支所長)を訪問。鎌田寿也支所長に表彰状を手渡し、同運動ののぼりには認定証を貼った。
 阿部次長は「漁業者が事故防止に向けて互いに注意喚起してきた証。これからも事故のない環境をつくっていってほしい」とたたえた。
 鎌田支所長は「漁協の広報や講習なども生かし、組合員には安全を呼びかけている。これからも声かけを行い、無事故を継続できるよう努めたい」と話していた。