運動器具で健康づくり 高田町のリボーンでインターン生企画の体験会 陸前高田

▲ イベントを企画した髙橋勇人さん(中央)

参加者に器具の使用法を説明する髙橋美月さん㊨

 陸前高田市高田町のリハビリ特化型デイサービス&フィットネススタジオ「ReBorn(リボーン)」で2月29日、インターン生が企画した運動器具の無料体験会が開かれた。幅広い世代の市民らがさまざまな運動器具で体を動かし、健康づくりに汗を流した。
 インターンシップ(就業体験)を行っているのは、明星大学経済学部1年の髙橋勇人さん(19)と岩手県立大学社会福祉学部1年の髙橋美月さん(19)。リボーンを運営する大船渡市のロッツ㈱(富山泰庸代表)では、復興庁による「復興・創生インターン」を活用し、積極的にインターン生の受け入れを行っており、企業が抱えている経営課題に対し、経営者と協働して解決に取り組むことでキャリア観の醸成や課題解決能力の向上を図っている。
 2人は、先月13日からインターンに臨んでおり、リボーンが行う取り組みを周知する広報活動を行うかたわら、それぞれが決めたテーマに沿ったイベントを考案するなど精力的に活動している。
 体験会は、「高齢者の方々にトレーニングを通して、介護を必要としない体づくりに取り組んでもらいたい」と、髙橋(勇)さんを中心に企画したもので、髙橋(美)さんも協力。運動を体験してもらうだけでなく、筋肉や運動に関する講話なども盛り込んだ。
 この日は、市民ら約10人が参加。はじめに、リボーンの理学療法士・草別拓郎さんが「運動と筋肉について」と題して講話を行った。
 草別さんは、筋肉の仕組みや役割などを説明したあと、「筋肉を強くするためには、適切な運動習慣の構築と、運動効果を高めるタンパク質を摂取することが必要」と解説。運動と認知症のつながりについても紹介し、「運動不足は認知症になりやすい。適度に動いて筋肉を衰えさせないことで、健康を維持できる」とした。
 このあと、参加者らはリボーンに設置されているフィットネスマシンを体験。草別さんやインターン生の2人に使い方の指導を受けながら、体のさまざまな部位のトレーニングに挑戦し、さわやかな汗を流した。
 イベントを終え、髙橋(勇)さんは「目標としていた参加人数には届かなかったが、来ていただいた市民の方々に感謝している。この体験会をきっかけに、リボーンで健康づくりや運動に取り組む人が増えてくれれば」と期待を込めていた。